ニュース

education

2019/7/9 東京農業大学教授の石見佳子先生より「日本の健康・栄養施策と国際食品規格との関連」について講演していただきました。


東京農業大学教授の石見佳子先生より、国民健康・栄養調査、健康日本21(第二次)及び栄養表示と国際食品規格(コーデックス)に関する講義をしていただきました。そのなかで最も興味深かったことは、食品について、WHO傘下のコーデックスという組織が、栄養表示における国際的ガイドラインを作成しており、それが基本的に世界の標準となっているということでした。その理由として、食品は各国、独自の歴史文化をもとに形成されているものであるが類似食品の多国間貿易を行う上で、標準化が必要であるからであるということでした。

しかし、標準を作る過程で、国々の特殊事情を考慮することができない場合もあり(http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/246599.html)、そのようなことがないように今後、このコーデックスという委員会に日本が、積極的に関与する必要性が強く感じられました。講義を聴講した学生も、自分たちが日常食している食品をめぐる世界各国のせめぎあいの一旦を実際にコーデックスの委員会に長年、政府代表として参加されてきた石見教授から聞けたことは有意義であったと思われます。

(ニュース)20190710-1