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2020/9/1 本研究科OB 鳥取伸彬さん(現総合科学技術研究機構所属)の研究が「Physiological Reports」に原著論文として掲載されました。


本学総合科学技術研究機構 専門研究員 鳥取 伸彬さん(20203月博士課程後期課程修了)が同研究科の教授・藤田聡先生、教授・伊坂忠夫先生、助教・菅唯志先生と共同で取り組まれた研究が、「Physiological Reports」に原著論文として掲載されました。

 一般的に、各関節の最大トルク(回転力)は体積や横断面積などの筋サイズによって決定されることが明らかとなっています。この研究論文は、思春期前児童の膝関節を対象に、筋サイズだけでなく、回転軸から作用点までの垂直距離であるモーメントアームも最大トルクと関連することを明らかとしました。さらに、モーメントアームは固有筋力(単位筋横断面積あたりのトルク)とも関係性が確認されました。これらのことから、思春期前児童において、モーメントアームは膝関節伸展トルク発揮における重要な要因の1つであることが示唆されました。

 

Nobuaki Tottori, Tadashi Suga, Miyuki Hori, Tadao Isaka, and Satoshi Fujita. Impact of moment arm on torque production of the knee extensors in children. Physiological Reports, 8(17), e14521, 2020.