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スポーツ×栄養で地域スポーツクラブを通じた『ひとづくり』


 2021年1月14日の「スポーツ栄養教育学」の授業に、三重県のNPO法人スポーツクラブどんぐりにて理事兼運営責任者をされている薮中一真氏をお招きし、スポーツビジネスの観点からの「スポーツ×栄養で地域スポーツクラブを通じた『ひとづくり』」というテーマでご講演いただきました。今回の講演では、クラブでの食育に関する取り組みや、ビジネス運営について伺えました。

 食育としては、正しい食習慣をつけるために知識だけでなく、意識を高める取り組みを行いその効果(選手の身長・体重の変化)を検証することで、意識の重要性が明らかになった仰っていました。
このようなサッカーだけでなくその他の活動を行うことは、個々の選手が活躍する場をつくり、選手が「どうなりたいか」を考えることを大切にでき、いきる力(生きる・活きる)トレーニングとなっているそうです。結果として、練習量は決して多くなくても、OG・OBからプロ選手が3名排出され、ほとんどの選手が高校においてサッカーを継続し試合で活躍しているそうです。

 さらにビジネスとしては、コロナ禍で浮き彫りになったスポーツ産業の現状を踏まえた、今後のビジネスモデルの展望も伺えました。今進めている事業のなかで、コミュニティづくりとして「どんぐりパーク」子ども専用のスタンドのあるスタジアムを建設中であることも紹介していただきました。スポーツをどのようにビジネスをしていくかを考えていくきっかけとなりました。

 やりたいことをやるでなくても夢の解像度が低くても実現でき、仕事以外でも得られることはたくさんあること、続けること、働き方に生き方を侵食されず自分の幸せも大切にすることが大事であるとメッセージをいただきました。

 今回地域スポーツクラブスタッフとしての小学生選手や地域への関わり方の事例をうかがえたことは、今後就職活動を進めていく3回生にとって、進路に関する視野を広げる機会となったと思います。

(ニュース)20210114-1