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Sport Psychology Applications with Stanford University Athletes


 2021年7月9日(金)に「スポーツ心理学」の授業にて、米国スタンフォード大学、精神医学行動科学部と医学部で教鞭をとっておられるJulie H. Sutcliffe助教授に、世界のスポーツ心理学というテーマで講義をしていただきました。Julie先生は、2016年リオオリンピック「金メダリスト出身世界大学ランキング」1位で、11人の金メダリストを輩出したスタンフォードアスレティックスのアシスタントディレクターとして、日々スタンフォード大学アスリートの心理サポートを行っておられます。

日本の教室にいながらも、スポーツ心理学を通して少しいつもとは違った広い世界を感じてもらうということを目的に、海の向こうではどのように同年代の大学生アスリートが文武両道を目指しているのか、またそこにはスポーツ心理学という学問がどのように貢献しているのかについて、実際のアスリートの事例などをご紹介いただきました。スタンフォード大学では、例えオリンピック金メダリストであっても、「アスリート」としてのアイデンティティは2番目であり、常に最優先されるべきアイデンティティは「学生」です。したがって、アスリートでいられる時間は人生の一部であるというセカンドキャリアを見据えた「デュアルキャリア」という概念に関する早期教育が大切にされています。2つのトップアスリートの事例では、学業と競技双方において高い水準で自己実現を叶えていくためのヒントが語られていました。

最後に、今回Julie先生には通常ではなかなか聞くことの叶わない大変貴重なスタンフォード大学の現場のお話を聞かせていただきました。心より感謝申しあげます。学生の声からは、翻訳された日本語字幕で内容は追っていけるものの講義は全て英語で展開されましたので「先生難しかったぁ・・・」という素直な感想とともに、それでも一生懸命講義を聞いている姿からは一味違う授業展開がとても刺激になっている様子が伺えました。現在私たちの日々は世界的な困難の中にありますが、そのような時であるからこそ必要不可欠な世界とつながるという視点を大切にし、このような小さな積み重ねをきっかけに将来立命館大学と世界をつなぐ学生がたくさん活躍してくれることを願っています。

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