スポーツ健康科学部の学び

グローバル・アスレティックトレーニング 
(GAT)プログラム

立命館大学の学士号提携先米国大学院の修士号を取得し
米国におけるアスレティックトレーナーの資格取得を目指す
独自の留学プログラム

※GAT:グローバル・アスレティックトレーニング (Global Athletic Training、以下GAT)プログラム

GATプログラムとは

アスレティックトレーニング教育認定委員会 (The Commission on Accreditation of Athletic Training Education、以下CAATE)に認可されたアスレティックトレーニング教育プログラムを保有する米国の大学院への進学・留学を積極的に支援する本学部独自の画期的なプログラムです。GATプログラムは 、 East Stroudsburg University of Pennsylvania (ESU)、 Spalding University (SU)、 The University of North Carolina at Greensboro (UNCG)と提携し(図1)、4回生前期終了時までに立命館大学の卒業に必要な科目の修得を終え、立命館大学の学士と各大学院の修士を取得することで、アスレティックトレーナーの資格認定試験の受験資格を得る事ができるよう設計されています。

【図1】GATプログラムの設計

GATプログラムの最大の特長

GATプログラムの最大の特長は、立命館大学で修得した科目が各大学院進学のための先修要件として認められることです。これにより、通常個人で留学する場合と比較して、短い期間(最短で5年5ヶ月)にて修士号まで取得してアスレティックトレーナーの資格認定試験の受験資格を得る事が可能です。また、早期卒業制度を利用した場合は、3回生修了をもって立命館大学卒業後、提携している大学院へ留学することができます(図2)。そのため、アスレティックトレーナーの資格認定試験の受験資格を取得するまでにかかる学費等諸経費を軽減することが可能です。ただし、早期卒業制度を利用した場合するためには、所定の基準を満たすことが必要となります。

  • ※上記は一例であり、 また大枠を記載した図です。実際のスケジュールはRU及び各大学院の学年暦に準じます。
  • ※早期卒業制度を利用した場合は、この限りではありません。
  • ※本学入学後、最終的に2つの学位を取得するには、 少なくとも5年数ヶ月を要することとなります。
【図2】GATプログラムの主な流れ

GATプログラム人材育成目標

GATプログラムの人材育成目標は、「グローバルな視野とリーダーシップを備え、グローバル社会の発展に貢献し、多文化協働することができるアスレティックトレーナーの育成すること」です。この人材育成目標を達成するために、GATプログラムでは、下記の具体的な目標を掲げています。

GATプログラムが目指す人材育成目標
目標1
スポーツの現場だけではなくどのような現場においても
安全の向上に貢献できること
目標2
アスリートや舞台のパフォーマーなど幅広い“ひと”を対象とした健康管理や
健康指導ができること
目標3
国際的に活躍できるアスレティックトレーナーを計画的・段階的に育成すること

そのため、GATプログラムは、国際的なネットワークを通して学生が「グローバル・シチズンシップを備えた人間」についてその理論と体験の往還を通じて学修する機会を創出しています。例えば、GATプログラムでは、参加学生が計画的・段階的に英語運用能力を向上させ、アスレティックトレーニングに関わる専門知識やスキルを身につけられるよう支援するプログラムを提供しています。また、アスレティックトレーナーという専門職の理解を促すため、アスレティックトレーニング研修制度を実施しています。

アスレティックトレーナーの仕事とは?

GATプログラムのキャリア形成教育と本プログラムに参加した学生の進路・就職先

GATプログラム提携校に進学した学生は、アスレティックトレーナーの資格を得て国内外のプロスポーツ団体や、短大、大学などの就職先にてアスレティックトレーナーとして活躍をしています(図3)。また、GATプログラムでは、雇用形態や働き方が多様化している時代を踏まえ、GATプログラムに参加している学生が人生を通して成し遂げたいことや、社会に果たしたいことといった「学生自身のやりたいこと」を発見するためのキャリア形成教育を展開しています。そのため、たとえ提携校に留学しなくても、GATプログラムに参加したことにより学生の視野が広がり、現代に求められ変化し続ける姿勢や多角的に物事をみる力が養われ、アスレティックトレーニング以外のグローバルで多種多様な分野で活躍している卒業生も多数います(図4)。

GATプログラムをもっと知る

充実したESUの大学院生活を終えさらなる経験を積む

「大学院卒業後 GATプログラムのパイオニア
アスレティックトレーナーとしての歩み」卒業生の声:鈴木 拓也さん

GATプログラム1期生として学部で学んだ後、BOC-ATCの資格取得のため米国へ渡りました。
BOC-ATC取得後はアイオワ州でインターンシップを経験し、2021年1月よりアシスタントアスレティックトレーナーとして働いています。

GATプログラムからMLBシアトル・マリナーズへ

スポーツ健康科学部で学んだ学際的な視点や、舞台芸術医療での経験、
さらには国際的な文化的背景が高く評価される 卒業生の声:山本 和広さん

マニュアルセラピストとしてメジャーリーグ(MLB)のシアトル・マリナーズに加入されました。メディカルスタッフの一員として全162試合に帯同し、同球団所属選手の治療にあたります。

物語で理解する「世界のスポーツ現場で活躍する」ための学び方!

『GAT物語』「グローバル・アスレティックトレーナーがつくる
スポーツの未来のかたち」

日本のごく普通の高校生「タケシ」は、どのようにして夢をみつけ、その実現のために、GATプログラムを通じてどのような勉強や経験をし世界で活躍するアスレティックトレーナーとなったのか。世界で活躍するアスレティックトレーナーになるまでの道のりを、小説スタイルでわかりやすく学ぶ。