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スポーツ健康科学部・研究科の橋本健志教授が取り組まれた研究論文が、ハイインパクトジャーナルの1つ「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に原著論文として掲載されることが決定しました。



スポーツ健康科学部/研究科 橋本健志教授が、サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所、国立健康・栄養研究所 特別研究員 山田陽介先生、順天堂大学 先任准教授 宮本直和先生、八戸学院大学 講師 有光琢磨先生、ふくだ内科クリニック 院長 福田正博先生、スポーツ健康科学研究科博士後期課程 前田哲史さんらと共同で取り組まれた研究論文「Effects of resistance training intensity on muscle quantity/quality in middle-aged and older people: a randomized controlled trial」が、ハイインパクトジャーナルの1つ「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に原著論文として掲載されることが決定しました。

加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)では、骨格筋「量」のみならず「質」の低下も課題です。本研究では、50歳から79歳までの男女50名を対象に、24週間にわたるレジスタンス運動が、骨格筋の「量」と「質」の改善に及ぼす影響を解析しました。特長は、中強度のレジスタンス運動のみならず、低強度のレジスタンス運動の効果を査定したことと、スポーツ健康科学部/研究科が有する3テスラのMRとDXA(二重エネルギーX線吸収測定法)、そしてS-BIS(部位別生体電気インピーダンス分光法)を用いて詳細に骨格筋の「量」と「質」の評価を実施したことです。

中強度のレジスタンス運動は、骨格筋の「量」と「質」双方の改善効果を示しました。一方、低強度のレジスタンス運動効果は筋量にのみ認められました。また、レジスタンス運動による骨格筋への部位別効果を評価するには、MRIとS-BISが適していることが示唆されました。

本研究の結果は、筋機能の維持・向上を図るうえで重要な知見を提供するものであり、今後の更なる研究の基礎基盤となる成果を挙げたと評価できます。


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