「国際平和ミュージアム」見学会~スポーツと戦争、震災と復興~(スポーツ社会専攻)

Posted on 2012.06.04

スポーツ社会専攻の基礎演習4クラスは、5月17日(木)の
(※)サブゼミの時間を活用し、昨年に引き続き「立命館
大学国際平和ミュージアム」(以下平和ミュージアム)の
共同見学会を実施しました。今回見学を行った平和ミュー
ジアムは、平和創造の面において大学が果たすべき社会的
責任を自覚し、平和創造の主体者をはぐくむために設立
された世界で唯一の「大学立の平和博物館」です。
平和ミュージアム内には、戦時中の人々の生活や、世界中
で今なお続く紛争等の戦地の様子を伝える品々が展示され
ており、見学に参加した学生からは、普段なかなか知る
ことのできない日本が参加した戦争の歴史、実情、背景を
学び、今後の「平和な世界」を実現するために私達に何が
できるのかを改めて考えさせられる機会となったという声
が寄せられました。
見学の前には、クラスごと先生から「スポーツと戦争」を
テーマに講義がなされ、スポーツは戦争から多大な影響を
受けて発展してきたという歴史的背景や、戦時中は、国民
意識の統制、健全な身体の生成、国威発揚にスポーツが
利用され、戦争という非常事態において多様な変容を遂げ
てきたことなど、学生たちは戦争とスポーツとの関係性に
ついての知識を深めることもできました。

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また今回の展示では、開設20周年記念展示「放射能と人類
の未来」と学生企画「わたしたちにできること~震災1年
を振り返って~」という記念展示の見学も行われました。
これらの展示は、2011年3月11日に起きた東日本大震災に
関連した内容で、学生たちは「放射能とはなにか」「被爆
からどのように身を守るか」「未来のエネルギーはどう
あるべきか」といった知識を学ぶことができました。また
、学生企画展示「スリランカからの贈り物~平和の祈り木
を咲かせよう~」は、スリランカの子どもたちが、2004年
に発生したスマトラ沖地震の記憶をもとに描いた絵画や、
日本への応援メッセージも展示されており、国境を越えて
励まし合う関係が築かれている事実に心を打たれる生徒の
姿も見受けられました。

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スポーツ社会専攻では今後も、次代をリードする若者の
育成のため、また多様な角度からスポーツを捉える機会を
創るために今回のような企画を行っていく方針です。

※サブゼミ:学生が主体的に活動する場として「基礎演習」
の後に「学び」と「自治」のために設けている時間。基礎
演習の授業に必要な報告準備などのグループの自主研究、
また学生自治のため学園祭準備、クラス合宿、交流レクリ
エーションなどクラス活動のためにも活用します。

 

 


 

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