坂田ゼミはラジオ研究をテーマとしており、毎年夏休みに
地域FMの実地研修として北海道帯広市にあるコミュニティ
FM「FM-JAGA」を訪問しています。地域とラジオ
の関係、スタッフの仕事、地域新聞やケーブルテレビとの
連携などに関してレクチャーを受け、時には番組作りに
挑戦しながら、最終日には個人プレゼンテーションを行い
ます。
今年は、例年の内容に加えて帯広市に隣接する音更町
(おとふけちょう)にある「帯広大谷短大」と合同で、
音更町中心部商店街の活性化と地域ラジオのつながりに
ついての交流会を行いました。
坂田ゼミ生3回生の村上聡さんは、合宿に参加して感じた
ことを以下のように語ってくれました。
「地域を活性化させるためには、町の人の出入りを増やす
ことや、他の地域の人を呼び込むことなど様々な考え方が
ありますが、まずは地域の方針を明確にすることが大切な
のではないかと思いました。この現状について私たちが
ラジオを研究するゼミということもあり、ラジオで地域
活性を考える案を出しました。その中で、電波、立地条件、
ラジオの需要率の問題などが挙げられ、最終的に明確な
答えが出たわけではありませんが、学生視点での忌憚の
ない意見交換を行うことができました。
また、他大学との意見交換などを行うことによって、環境
の違う学生たちの考え方を知ることができ、普段のゼミ生
同士の議論とはまた違った、貴重な体験ができたのでは
ないかと私は思います。」
各地で深刻さを増す中心部の活性化問題は、一朝一夕には
解決できませんが、京都にある立命館大学と地元帯広大谷
短大の学生たちが、それぞれの立場からさまざまな視点で
意見を交換することで、今後に繋がるヒントが生み出され
るのではないかと期待しています。
文責:坂田謙司 教授