ピタゴラスイッチ in 立命館小学校 2013の実施

Posted on 2014.01.06

2013年12月7日(土)午前10時から2時間、立命館小学校
を会場に児童25名保護者25名の計50名の参加を得て、子
ども社会専攻山下ゼミ(ピタゴラスイッチ班)による企
画「ピタゴラスイッチ in 立命館小学校」を実施しまし
た。この企画には、子ども社会専攻の有志20名もTAとし
て加わり、まさに子ども社会専攻の総力を結集した一大
イベントだと言えます(この模様は立命館小学校のホー
ムページにも掲載されているのでご覧下さい)。

【ゼミ活動としてのピタゴラスイッチ】
山下ゼミ(ピタゴラスイッチ班)の活動は、実は2年前
に逆ぼります。京都大学理学部との連携で、京大を会場
に「親子理科実験教室」のクリスマス特別企画として披
露したのが始まりです。本年度は、会場を立命館小学校
に移し、立命館小学校5、6年生を対象に、理科の学びを
生かす装置の製作、まさに実感をともなった理科の醍醐
味を満喫しようを合い言葉に、この6月から構想、試作、
そして改良と都合半年をかけての一大事業であったので
す。
「ピタゴラスイッチ」については皆さんもご存じのことと
思いますが、NHKのEテレで4歳から6歳児を対象としたテ
レビ番組に登場する「ピタゴラそうち」のことを、ここ
ではピタゴラスイッチと呼ぶことにしています。あの奇
妙な装置の数々をボールがまるで生きているかのように
走り抜ける、子どもも大人も夢中になる仕掛けです。
ピタゴラ班は、そこに目をつけ、子どもの学びのモチベ
ーションをかき立てる教材として、新たな息吹を吹き込
んだのです。

<学生と児童の真剣な表情>

―――――――――――――――――――――
「ピタゴラスイッチを作ろう・遊ぼう」がテーマです。
身の回りにあるものを使って、運動の不思議を科学しよ
うというのが目的です。高いところからボールを転がす
と、ボールはどんどん速さを増していきます。でも、
それだけではつまらないですね。このボールが、様々な
「仕事」をやってのけます。「こんなこともできるんだ
・・・じゃ、もっとボールの転がる速さを速くしたら
・・・でもどうやったら速くなるんだろう・・・そうか、
高いところから落とせばいいんだ。」このとき、子ども
達は、ボールの速さとボールを置く高さの関係を学びま
す。
● 振り子の奇妙な動き(共振)を利用してボールのスタ
ート
● 坂道をかけ上り、止まる瞬間に次のボールにバトンタ
ッチ
● 磁石の曲がりくねった道をスイング
● リニヤモーターの先取りでボールを走らせろ
● 最後は、水とコップのアンサンブル
等々、転がるボールに様々な「仕掛け」をしては、子ども
たちに「運動の不思議さ」、「工夫することの楽しさ」を
体験してもらいます。
これらの仕掛けには「科学の不思議」が潜んでいます。
子どもたちは、ボールになりきって、科学の不思議を自分
の目で確かめてくれるに違いありません。チャレンジを通
して、運動エネルギーや位置エネルギー、衝突や振動など、
その後の理科の学びで登場する様々な概念について身を以
て体験する、楽しさとともにそのような機会を持って頂き
たいと願っています。(企画案内文から)
――――――――――――――――――――

【子ども達の笑顔】
前半の20分で子ども達は、各学習ブースで振り子や磁石な
どといった「理科の学び」を体験します。そこではゼミ生
が先生役になり子ども達をリードします。後半は、いよい
よスイッチ作り。前半に学んだことをどう生かすか、普段
の理科では味わえない「生かして学ぶ理科」の実感です。
最後は、保護者も一緒になって、スイッチをつないでピタ
ゴライッチの完成です。親と子が一緒になってつなぐ作業。
お父さん、お母さんの腕の見せ所です。難しいからこそ、
つながった時の喜びは大きいのです。子どもと親、そして
学生が一体となってはじめて装置はつながるのです。

<完成の様子>

「難しかったけど楽しかった(子)」、「親と子の楽しい
一時がうれしかった(保護者)」、「学生さんの懇切丁寧
な指導がありがたい(保護者)」。児童、保護者からは
100%の評価を頂きました。なお、装置は育友館2Fのショー
ケースに展示してあります。次回は、人体ピタゴラスイッ
チに挑戦。これは、教員の独り言です。

<集合写真>

文責:子ども社会専攻 山下芳樹 教授

このページの上部へ