【子ども社会専攻中西ゼミ企画】第6回京北子どもプロジェクト

Posted on 2014.12.15

子ども社会専攻は小学校教員免許を取得できる専攻で
あるとともに、産業社会学部らしく「子どもと社会」
「子どもの社会」について学びを深める専攻です。
大学での授業だけでなく、さまざまな現場に出て行っ
て様々な活動を行う専攻企画がとても盛んです。
「京北子どもプロジェクト」はそんな専攻企画の一つ。
「納豆のふるさと」と呼ばれる右京区京北地域で大豆
の種まきから納豆づくりまでを行うプロジェクトです。
このプロジェクトの目的は3つあります。
1.小学校教師を目指す大学生が農作業を行うことに
よって、将来、農業や農産物についての教材を体験に
基づいて教えられるようになる。
2.藁つと納豆という伝統食づくりを体験することに
よって、参加者全員に「食」について考える機会を与
える。
3.京北地域の自然・環境・文化・産物のすばらしさ
を他地域の保護者や子どもに伝える。

今年は京北の農家の方に指導を受けながら、ゼミ生が
大豆を育てるところからプロジェクトは始まりました。
夏の暑い日の除草作業の一場面です。梅雨時に大豆を
畑に蒔き、大豆はすくすくと育ってくれたのですが、
雑草も勢いよく生えてきました。真夏の炎天下の除草
作業は暑さや虫との闘い。作業後に農家の方から「農
業ってしんどいやろ」という言葉をかけていただきま
した。ほんとにしんどさを実感できました。

晩秋になり霜が降りると大豆は枯れてきます。そしたら
大豆の収穫です。今年は天候が不順だったのですが、大
豆の出来はよかったです。この大豆を使って納豆を作り
ます。

京北子どもプロジェクトのメインとなるイベント「納豆
をつくってみよう」を11月30日(日)に行いました。
京都市内から8組約25名のファミリーが参加。まずは納
豆についてよく知ってもらうために「納豆博士になろう」
というクイズを行いました。写真は納豆の作り方をみん
なで考えているところです。

納豆について学んだら、藁つと納豆の藁つとづくりです。
これはゼミ生にとっても子どもにとっても初めての体験。
みんなあれこれ工夫しながら藁つとをつくっていました。
できた藁つとに大豆の水煮を詰めて、暖かい「納豆の寝
床」に約一週間寝かせておくと、納豆の出来上がりです。
藁つと納豆は市販の納豆に比べてかなり香りが強いです。
味も大豆本来の苦みがあります。昔から京北の人たちは
納豆に黒砂糖をかけて食べたり、お正月には納豆餅(納
豆を「あんこ」のように包んだ餅)をつくって食べてき
ました。

12月7日(日)の「納豆出来たよパーティー」では、ゼミ
生達が工夫して納豆餅や大豆料理(大豆カレーシチュー
&大豆ミネストローネ)をつくって子ども達に振る舞い
ました。
二回にわたる「京北子どもプロジェクト」で子ども達は
何を感じてくれたのでしょうか?最後に「納豆博士認定
証」を送りました。



文責:子ども社会専攻 中西仁 教授


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