スポーツ社会専攻企画:「キャリアイメージ形成」スポーツに関連した仕事の実際~先輩の話を聞いてみよう

Posted on 2018.01.10


2017年12月14日(木)に以学館2号ホールにて、スポーツ社会
専攻企画の講演会を開催しました。今回は卒業後のキャリア
イメージ形成をテーマに夢や目標を持って生き方や生活を考
え、社会の現実をふまえながら、将来を設計する力を磨くこ
とを目的に、「生き方・キャリアモデル研究」のビジョンア
プローチの観点から、以下の3人の卒業生をお招きしてご講演
をいただきました。

上田裕子さん 2011年卒 つくば国際スポーツアカデミー (TIAS)
西川晃伸さん 2012年卒(株)ルーツ・スポーツ・ジャパン
伊東壮大さん 2014年卒(株)阪神コンテンツリンク

講演では、キャリアイメージを踏まえた学生時代の過ごし方、
スポーツ関連の仕事に巡り合うためのアプローチ、仕事とし
てイベントの企画・運営に携わる現状を中心にお伝えいただ
きました。
上田裕子さんからは、2020年東京オリンピック・パラリンピ
ックムーブメント「Sport for Tomorrow」の一環として筑波
大学に開設された「国際スポーツ人材育成拠点の構築:TIAS」
で実施しているスポーツを通した国際開発分野のイベント企
画・運営の現状や、体育会に所属していた学生時代から海外
の大学院進学を選択した経緯をお伝えいただきました。ケニ
ア、ブラジルなどの発展途上国におけるスポーツイベントの
マネジメントに携わっていることから、学生時代に国籍やバ
ックグラウンドが異なる友人を得ること、海外に出向いて多
文化に触れる機会を確保すること、また外国語習得の大切さ
をお伝えいただきました。
伊東壮大さんからは、在学時にスポーツ社会専攻の海外プロ
グラム「サンディエゴ研修プログラム(当時)」に参加して、
街と一体化したMLBの球場経営に感銘を受け、プロ野球球団経
営に関わる仕事に就きたいと思ったこと。プロスポーツに関
わる仕事は新卒採用が厳しいことから、一旦フィットネス企
業に就職後現職への転職が成功したこと。夢をかなえた現在
の仕事内容では、阪神甲子園球場および阪神タイガース関連
のスポンサー営業・企画に関わる具体的内容をお話しいただ
きました。
西川晃伸さんからは、やはり「サンディエゴ研修プログラム
(当時)」を経て将来のビジョンを考えるようになり、ラン
ニングや自転車で地域スポーツイベントを牽引したいという
思いから、スポーツ行政の現場に飛び込んだこと。その後情
報が集まりやすい東京に活動の場を移して、ベンチャー企業
で市民参加型スポーツイベント(主にランニング、自転車)
の企画・運営を担当している現状をお伝えいただきました。
在学生と比較的年齢が近い3人の講師のお話はいずれも分かり
やすく、参加した学生たちに響いたようでした。講演後には
「卒業後はスポーツの企画に関連する仕事に就きたくてもど
んなアプローチが有効か分からなかった。今回の先輩のお話
で、大学生活を含めた将来を考える機会になった」、「なか
なかイメージがわき難いプロスポーツ球団に関わる仕事につ
いて知ることができる良い機会だった」、「国際的な視野に
立った仕事がしたいので、仕事の内容を具体的に知ることが
出来て良かった」というような卒業後のキャリアへの展望が
語られました。卒業後をイメージしながら、スポーツビジネ
ス関連の職業に就く上で必要となるキャリア形成を再考する
きっかけになればと思っています。




文責:スポーツ社会専攻 金山千広 教授

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