現代社会専攻

「社会を構成する要素」「社会の中の文化」
「社会の環境」の3領域を組み合わせて

現代社会専攻

社会の「今」の課題にアプローチする道は、多岐にわたります。現代社会専攻では「社会形成」「社会文化」「環境社会」という三つの「学びの領域」を用意しています。「社会形成」領域は、社会を形成するさまざまな要素を知り、家族や企業、政治、経済、国際社会といった多様な切り口から社会の問題に迫ります。「社会文化」領域は、社会と文化との関わり方、文化をはぐくむ背景となる精神や宗教、ライフスタイルについても見識を広げます。「環境社会」領域は、資源エネルギーやまちづくり、経済論、NPO論など、環境問題を取り巻く様々な要素の理解を深め、問題解決への発想法、方法論を提供します。
みなさん方は、自分のテーマを立ててそれに従ってこの三つの領域を組み合わせてそれぞれ独創的・立体的に学びを深めていきましょう。また、他の専攻での学びを積極的にクロスオーバーさせることで、複雑かつ様々な問題への的を射た多様なアプローチの獲得を可能にします。

履修モデル

経済・産業と環境のグローバルな関連
に関心がある場合

社会の持続可能性を考えるにあたっては、経済と環境の両者の望ましい関係をどう構想していくかが重要な論点です。その鍵として、市民社会に着目しつつ、経済と環境をクロスオーバーさせた学びを意図したのが以下の履修モデルです。

履修モデル
  • 1回生
    • 基礎演習
    • 基礎社会学
    • 現代と社会
    • 産業社会学など
  • 2回生
    • プロジェクトスタディ
    • 現代市民社会論
    • 現代経済論
    • 国際社会論
    • 環境論など
  • 3回生
    • 専門演習
    • 国際社会政策論
    • 国際産業論
    • 環境経済学
    • 資源エネルギー論など
  • 4回生
    • 卒業研究
    • 国際NPO・NGO論
    • 環境ライフスタイル論
    • 国際環境政策論など
複雑な現代社会を
理論的に考察することに関心がある場合

社会学の理論、社会科学の基礎理論をガッチリと学習して、現代社会を捉える理論を系統的に学びたい人用のモデルです。「現代と社会」、基礎社会学などの基礎的な学びから始まって、応用的な科目にまで積み上げていきます。

履修モデル
  • 1回生
    • 基礎演習
    • 基礎社会学
    • 現代と社会
    • 産業社会学など
  • 2回生
    • プロジェクトスタディ
    • 社会学史
    • 社会思想
    • 現代市民社会論
    • 現代経済論など
  • 3回生
    • 専門演習
    • 社会文化論
    • 社会階層論
    • 現代労働論
    • 多文化コミュニケーション論など
  • 4回生
    • 卒業研究
    • 社会倫理学
    • 社会病理学
    • 文化人類学など
「まちづくり」の実践活動や
「環境問題」の現場レベルでの解決に関心がある場合

様々な問題を個別具体的に理解するとともに、その構造や背景を理論的にも理解し、幅広く柔軟な発想を持つことが創造的な解決策の探求には欠かせません。1回生で問題意識を深め、2〜3回生では個別具体的な理解と発想法を獲得し、4回生で理論的な考察を深めましょう。

履修モデル
  • 1回生
    • 基礎演習
    • 基礎社会学
    • 現代と社会
    • 文化人類学入門
    • 京都学
    • 科学的な見方・考え方
    • 現代環境論など
  • 2回生
    • プロジェクトスタディ
    • 居住環境デザイン論
    • 環境形成論
    • 社会病理学
    • 臨床社会学など
  • 3回生
    • 専門演習
    • まちづくりと産業
    • 参加のデザイン論
    • 景観デザイン論
    • 都市政策論など
  • 4回生
    • 卒業研究
    • 労働社会学
    • 日本経済論
    • 住民自治論
    • 社会文化論など

学びをより深めるためのクロスオーバーラーニング

例えば「中山間地域における少人数小中学校の現状に思いをはせ、中山間地域に若い子育て世代を呼び込むための魅力的な学校づくり地域づくり」に関心のある人には子ども社会専攻での学びをクロスさせることが不可欠です。また、「子ども達の身体づくり健康づくりを小学校やまちぐるみで支援したい!」と思う人にはスポーツ社会専攻の科目を取ることをおススメします。「少子高齢化が進んだ町なかでの防災減災のまちづくり」に関心がある人には、当然、人間福祉専攻の学びが必要です。「ニューカマーの在日外国人が京都を理解し、京都市民が在日文化や多文化共生を理解する多文化共生のための観光ガイドづくり」をしたい!と思う人はぜひメディア社会専攻とのクロスオーバーラーニングを進めて下さい。また、講義科目の受講だけでなく専門演習や卒業研究をはじめ、他の専攻の学生とも出会える企画研究や社会調査士実習、教養ゼミナールへの参加や自主ゼミの立ち上げなどもクロスオーバーならびにアクティブラーニングの絶好のチャンスです。

取得できる資格

  • 中学校教諭一種(社会・保健体育)
  • 高等学校教諭一種(地理歴史・公民・保健体育)
  • 特別支援学校教諭一種(知的障害者、肢体不自由者、病弱者)
  • 社会調査士(定員あり)

注:時間割の関係上、複数の資格課程を並行して履修することができない場合があります。



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