卒業生の声

Voice of Alumni -卒業生の声


加藤 航 さん(2010年3月卒業/産業社会学科国際社会コース)

西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
人事部

社会をどう捉え、自分はどう行動すべきかを考えた4年間
国連を訪問し、国際平和の実現に取り組む現状に触れる

ずっと理系だった私が社会学部志望に変わったのは、高校3年生の時。万博やテロ事件など国内外で起こったできごとや事件によって社会が変動する様子を目の当たりにし、社会問題やそのメカニズムについて学びたいという気持ちが膨らんだからでした。

立命館大学産業社会学部では国際インスティテュートを選択。4年間を通じて世界でどのような問題が起こっているかを学び、その解決策について考えました。
産業社会学部には、実践的な活動を通じて学ぶ機会がたくさんあります。印象に残っているのが、「国連本部訪問プログラム」です。アメリカ・ニューヨークにある国際連合本部を訪れ、2週間にわたって国連職員や外交官から講義を受けたり、直接話したりして、国際問題を解決するためのアプローチについて学びました。国連が目指す「国際平和」は、私たち人類の抱える最も重要で、かつ達成の難しい目標でしょう。その難題に向かって、国連という組織の中でどのようにヒト・カネ・モノが動き、マネジメントされているのか、プログラムを通じてその一端に触れることができました。

国際インスティテュートは現在募集を停止しています。現在は、産業社会学部独自の国際的学びのための履修モデル(グローバル・フォーカス)を展開しています。

都市開発論から日本横断、地域活性化に貢献するべくJR西日本へ

一方では国内にも目を向け、大学1、2年次には「都市論」や「都市政策論」を学びました。講義を受けるだけでなく、それを自分の目で確かめるべく、全国47都道府県を実際に訪ねて歩きました。そこで目にしたのは、多くの魅力があるにもかかわらず、都市への一極集中によって疲弊している地方都市の姿でした。
そうした地域の活性化に役立ちたいという気持ちが、進路を決める上でも指針となりました。JR西日本は、1日500万人もが利用する鉄道事業の他、沿線開発事業も行い、社会や地域への大きな影響力を持っています。ここでなら、やりたいことを実現できると思い、就職を決めました。
1年目は駅の「みどりの窓口」での応対、2、3年目には、運転士として兵庫県北部地域、京都から城崎温泉間の電車運転を担当。現場経験を通じて、お客様の命を預かる責任の重大さや当社の要である交通の安全確保について身をもって学んできました。そして今春から、JR東海や中部電力、トヨタ自動車など中部地方の企業が中心となって設立した学校法人海陽学園の中等教育学校に出向。現在は、泊まり込みで中学・高校生の教育・指導業務に携わっています。

実社会の問題解決にアプローチする実践力を身につけてほしい

当社は、本業の鉄道輸送事業以外にも、観光業や宿泊業、ショッピング事業などに積極的に出資し、西日本エリアの活性化に取り組んでいます。産業社会学部で学んだ地方都市開発をまさに今、仕事として実践しているところです。
5年後、10年後、20年後の「西日本活性化」についてビジョンを描き、具体的な目標として各組織や部署へブレイクダウンするといった企業の事業戦略を理解し、日々の業務を遂行する上でも、学生時代に培った社会問題の構造分析の素養が役立っています。

産業社会学部で学んだのは、「社会をどう捉え、そこで自分はどう行動すべきかを考える」こと。こうした力は、仕事に関係なく、現代を生きる誰にとっても必要なものです。そのおもしろさをぜひ実感してほしい。産業社会学部にはさまざまなバックグラウンドを持った学生や先生方と、学問の枠にとらわれず社会について学ぶことができます。幅広い見識をもって、実社会にアプローチする素地を身につけてください。

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