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開催報告|2020年度SSPピア・サポーター研修を開催しました!

SSPでは、多様な支援の一環としてSSPピア・サポーターによるグループ支援を行っています。SSPピア・サポーターには例年キャンパスごとに必要な研修を行っていますが、昨年度より、年1回衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパス所属のすべてのSSPピア・サポーターに対し、3キャンパスが一斉に集まる「集合研修」を実施してきました。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年度から内容を変更・短縮し、オンライン会議システムZoomを用いて研修を行いました。

 

2020年度秋学期集合研修】

テーマ:「いま、『私たち』にできること」

日時:2020103() 13001630

方法:オンライン会議システム「Zoom」を用いた双方向型

講師:SSP学生支援コーディネーター

参加人数:54


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1.オープニング・コミュニケーションスキル

研修では、まず研修目的・到達目標や全体テーマを共有した後、お題に沿って自己紹介し合うアクティビティを行いました(お題の例:自分を文房具に例えたら何?またその理由は?)。Zoomのブレイクアウトルーム機能を用い、ランダムで3-4人に振り分け、短時間で自己紹介することを何回か繰り返すことで、初対面の人やあまり関わったことがない人とでもすぐに打ち解けるにはどうすればいいかを体感していきました。また、自らのコミュニケーションの癖にも意識的になることで、日ごろとは違う関わり方についても考える機会となりました。


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2.SSPとは・SSPピア・サポーターに求められること

 今回の研修では、2017年のSSP始動以来活動しているメンバーから202010月に新規加入したメンバーまで多様なバックグラウンドを持つピア・サポーターが集っているため、改めてSSPの設立経緯や目指すもの、理論的背景やプログラムの枠組みについてSSPコーディネーターからレクチャーの時間を設けました。

また、代表のピア・サポーターから「SSPピア・サポーターに求められること」として「SSPピア・サポーターによる主体的な学び合いの仕組みづくりとその展望 ~「私たち」の成長と気づきのきっかけ作り~」という発表を行ってもらいました。この発表は、20203月の学会発表を目指して有志で昨秋から準備を開始していたものですが、コロナ禍の影響によって大会が中止となり、日の目を見ることができなくなっていたものでした。今回、研修内という閉じられた場での発表機会にはなりましたが、この研修に合わせて内容をブラッシュアップし、スタッフ含め60人を超える聴衆に向けて発表することができました。



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3.グループワーク・発表会:いま、「私たち」にできること

 研修後半では参加者を12チームに分け、秋学期の立命館大学の学生に必要な支援について考えるワークを行いました。ワークは45分間で、①現在の課題と②オリジナルの解決具体案についてチームごとに考え、それぞれ3枚の発表資料にまとめました。

 ワークのあと、12チームを6チームずつ2部屋に分け、1チーム3分で発表を行いました。また、以下の5つの観点から相互評価も行いました。すなわち、①SSPの趣旨・理念に沿っているか、②企画内容の面白さ・新奇性(オリジナリティ)、③実際にできそう度、④発表資料の見やすさ、⑤話の説得力です。評価はその場で集計をし、2つの部屋それぞれの優勝チームを発表して健闘を称え合いました。

限られた時間の中で、何を対象とし、どう課題を切り取るか、またその解決策を検討し、一定レベルの企画に落とし込む作業をすることで、一人ひとりがより柔軟に今後のピア活動について考えられたように思います。例年にない状況の今年度は、これまでの枠組みにとらわれない発想が一層重要になっています。今回のワークと発表は、立命館大学の学生の自立と成長を下支えするための方法を多様に考える契機となりました。


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4.振り返りとクロージング

 発表会のあと、もう一度チームに戻り、他のチームの発表を聞いて得られた支援や、自チームの発表が他より優れていたことなどについて感想会を行いました。その後、振り返りとして一人の時間を確保し、「SSPとは何か」や、「この秋学期『私』にできることは何か」を考えました。最後に全体に戻ってクロージングをし、3時間半にわたる研修が終了となりました。

 

初のオンライン研修となりましたが、生き生きとした笑顔が折々に見られたことが印象的でした。また、日ごろ関わることの少ない他キャンパスのピア・サポーターとの交流が相互に好影響を与えていた様子も見受けられました。研修アンケートでも、「研修だけでなく、3キャンパスでたまに意見交換会を開いて情報を共有するのもよいと思う」等、定期的な他キャンパスとの交流を望む声も多く、オンライン環境に慣れつつある今、立命館大学SSPとしてキャンパスを越えた活動も今後行っていきたいと考えています。

 SSPでは、今回の研修で得た学びを生かして今後もピア・サポーターによるグループ支援を行っていきます。企画はmanaba+Rのほか、このHPNEWS欄でもお知らせしていきますので、ぜひお楽しみに!


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付録:以下では、振り返りから特徴的だったコメントをいくつか紹介します。

 

設問:学内の人から「SSPってどんなことしてるの?」と聞かれたら自分なりに一言で何て答えますか?

・学生の主体的な成長や自立をサポートする活動。

・低回生、アスリートなどの学生への学修支援を、学校と学生が一つになって行なってる団体!

・学生の悩みや不安に学生目線から寄り添い、解決に近づくようにサポートしています。方法やコツを教えるのではなく、伴走者として活動しています。

・立命館大学の学生が、正課や課外問わずによりよい学生生活を送る方法案を提供してる組織。

・学生が「今」抱えている悩みを聞くだけでなく引き出し、解決に向けて「ともに」行動する団体。

 

設問:ここまでの3時間の中で最も印象的だったこととその理由は何ですか?

・「自分を○○で表すと」っていう自己紹介時間。頭も使うし自然と会話することになるため、アイスブレイクとして非常に有効だと思ったから。今度自分が何か企画する時は参考にしたいと思いました。

・他大学で発表する予定だった4人の発表。SSPの存在や、その役割を改めて考えさせられたから。

・個人内での成長プロセスを紹介してくれたこと。あまりSSP内で活動するピアサポとしては成長のことを考えたことがなかったため。

・他学部のピアの方々と議論することで、新しい企画案(実現できるかは置いといて)がドンドンと出てきたことです。各学部ならではの視点があるため、いつもより違った角度で課題について見つめることができたからです。

・発表。それぞれの班が、異なる課題に着目していて良い企画だったと思ったから。だが、現場に入るとどのような効果があるのかはやってみないと分からない。

 

設問:グループワークでの役割を通して得た気づきや学びを記入してください。

・最初に自分から積極的に意見を出すことでチーム内の人も意見を出しやすくなるということに気づきました。いつもは待つ方だったのでチームリーダーを経験させてもらうことができてありがたかったです。

・タイムマネジメントの重要性を改めて実感した。書記の人や発表者の人が準備できるような時間配分を考えたり,調整できる時間を作ったりするなど様々な工夫が必要だと思った。

・短時間でグループの意見をまとめ、資料を作るのは大変だったが、他のチームメンバーが文章を考え、チャットに送ってくれるのなどしてくれたおかげで作りやすかったです。チームの役割分担が良かったと思いました。

・考えやアイデアをまとめ、端的にわかりやすく伝えることが大事だと思った。他チームの発表者のプレゼンスキルがとても参考になった。(わかりやすかった)

・いかに自分が前に出ないか、最後尾からキャプテンを支えることができるかを考えた結果、自分のやり方とは別の方法でチームが前に進んでいく姿を見て、このようなやり方もあるのかという新たな気づきがあった。

 

設問:今日の研修を踏まえて、SSPピア・サポーターとして「この秋学期、『私』にできること」は何でしょうか?

 

・まだ授業も多く困りごとが多い立場ではあるので、一学生の視点を持ってミーティングに参加する。

・オンライン授業で困ることがたくさんあるため、その困っていることを理解し、改善策を考えて、みんなに発信することだと思います。

・まずは相手の話を聞くこととそこから共に考え、問題改善の道を模索すること。

・全学生をターゲットとしての活動なので、日本語がネイティブでない学生さんや帰国子女や留学生などへのサポートもできたらなと思っています。

・4回生だからこそ知る、コロナ前の学生生活。そのときに得た経験は今の学生にも生きるところは多分にあると思うので、できる限り還元したい。

・まずは、同じピアのメンバーを知ろうとする事だと思います。お互いのことを理解して、初めてグループワークの円滑化が実現できると思いますし、何より楽しい集団になれると思います。様々な回生、学部、バックグラウンドを持った学生、そしてコーディネーターがいるSSPだからこそ成り立つ、オリジナルな集団を作りたい。僕は楽しい時間を過ごせる集団にいたいと思うので、そこを秋学期は大事にしたいと思いました。



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