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特別選抜入学試験入学予定者を対象とした入学前合宿研修を実施

自分と向き合い将来の目標や到達方法について考える

ファシリテーターと共にさまざまな課題に取り組む

学部別のグループに別れてディスカッション

将来の目標などについて意見を交わした

 3月16、17日の2日間、「文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験」および「スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験」(以下「文芸・スポーツ選抜入試」)による2017年度入学予定者を対象とした入学前合宿を実施しました。入学後は3キャンパス13学部に分かれて学ぶことになる入学予定者226人中212人が参加。ファシリテーター(主に部活動に参加している学生ではなく一般の学部生を起用)として指導にあたった各学部の上回生36人と共にびわこ・くさつキャンパス(BKC)内の宿泊施設で寝食を共にしながら、さまざまな企画に取り組むなど充実した時間を過ごしました。

ゲームなどでつながりを深めた

学友となる仲間との大きな一歩

 立命館大学には、「知性を身に付け、境界を超え、ともに学ぶ」ことを重要視し、「専門的な素養」と「Borderを超えて主体的に学ぶ力」を身に付けることを目指す「学びの立命館モデル」があります。多様な学生が同じ大学の中で学びあうことを大切にしており、「専門的な素養」の側面を評価する入試方式のひとつに「文芸・スポーツ選抜入試」があります。
 同入試方式の入学者には、在学中にプロ棋士になったりオリンピックで活躍した学生など「専門的な素養」を持った学生が多く含まれています。一方、これらの文芸・スポーツ選抜入試入学生は、入学後に国際大会などまざまな大会への参加、そのための練習、課外自主活動に多くの時間や労力が割かれることもあり、他の学生以上に普段の正課活動、卒業後に向けたキャリア形成活動とのバランスをとることが難しくなるという課題がありました。

 こうした背景を踏まえ、いかにより早く大学生活に適応し、主体的に行動できるよう、自分が抱える課題や問題の本質に気付き、その解決に向けた行動をとれるような力を身に付けることを目的に企画されたのが今回の入学前合宿研修です。
 今回の企画に携わった学生部スポーツ振興担当副部長で産業社会学部の漆原准教授は、「目まぐるしく変動する現代社会において、自分で考え、自分を律して、主体的に行動できる力は社会に出るうえでも非常に重要です。もともと部活動などの課外自主活動に取り組んでいる学生はそのような力を身に付けやすい環境にあり、今回の研修は入学予定者のみなさんの個性、特性を生かして、さらに伸ばしていくようなものになっていると思います」と話します。

多種多様な学生との交わりを通じた気付き

ファシリテーターと共にさまざまな課題に取り組む

学部の先輩であるファシリテーターの指導のもと学びを深めた

仲間と共に自身の目標とその到達方法について考えをめぐらせた

 研修では入学後に所属する各学部での授業やカリキュラムを詳しく調べること、専門スタッフの指導による本学独自のセルフチェックシートを用いた学習面での個人特性の把握、自己分析を通じた卒業後の目標設定などを実施。学生生活で取り組むべき内容を中心に、グループワークや体育館でのアクティビティを通じた学生同士の相互理解、本学で課外自主活動に取り組む意味について考えを深めました。
 進学にあたって事前に大学や学部の学びについて調べているとはいえ、実際にそこで学ぶ先輩と共に学内のシステムや資料を用いて所属学部について調べたり、実際の学生生活について話を聞いたりすることで、参加者からは「学部の学びに対する具体的なイメージが描けるようになりました」、「学生生活への不安が解消しました」などという感想が聞かれました。
 また、自分と向き合い将来の目標や到達方法について時間をかけて考えることはもちろんのこと、例えば吹奏楽をやってきた人と野球をやってきた人、かるたをやってきた人とアメリカンフットボールをやってきた人のように、異なる活動を積み重ねてきた参加者同士が集い、発表し合う経験は初めてで、「他の競技や活動のことを知ることができました」、「今まであまり深く考えることがなかった自分のことや将来のことを考えるいいきっかけになりました」と笑顔で話しました。

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