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SSP入学前合同合宿を開催
目標達成に向け、大学生活をいかに過ごすかを考えました

2019年3月13、14日の2日間、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで、「文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験」、および「スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験」(以下、「文芸・スポーツ選抜入試」)の2019年度入学予定者を対象に、1泊2日の入学前合同合宿を開催しました。
本企画は、2017年度から始まった学生支援プログラム“SSP(Student Success Program)”の入学前支援の取り組みの一つです。今年は、総勢208名が参加しました。

合宿の目的は、自らの将来像や夢を描き、それを達成するために大学で何をすべきかを考え、計画を立てることです。それぞれの専門分野を追求するだけでなく、「正課」「課外」「生活面」の3つの柱で幅広い知識や能力をバランスよく身につけるとともに、広い視野や人間関係を構築することを目指します。

合宿では、2日間をかけてファシリテーター役の在学生のサポートを得ながら4つのワークに取り組み、最後に自分の夢・目標と、それをどのように到達するかについて全員の前で発表しました。

  • 自分のことを知ろう
  • 目標設定と到達方法の検討
  • 入学学部について理解を深めよう
  • 自分の夢・目標とその到達方法の発表

合宿第1日目、最初のワークは、「自分を知る」こと。まず参加者たちは、誕生から大学1回生を迎えるこれまでの人生を折れ線グラフに描くとともに、セルフチェックシートで学習への動機づけや、自己管理・生活管理について自己分析し、自分の強みや弱みについて考えました。

自分自身についての理解を深めたら、次に二つ目のワークとして、自分の将来の目標を設定するとともに、その到達方法について考えます。

最初に、3名の卒業生が登場。それぞれの体験談を語り、後輩たちにアドバイスを贈りました。応援団チアリーダー部で活躍した仰 美津穂さん(文学部卒)は、卒業後、民間企業への就職を経て、今年4月から立命館高校に赴任。教師になる夢を叶えました。「大学入学当初、正課の学びと課外活動の両立に悩んだ」という仰さん。クラブ以外の友達を頼ることで、自分なりの勉強法を見つけたと語りました。またさまざまな友達と関わり、多様な価値観に触れたことで視野が広がった経験から、さらに視野を広げるべく教員になる前に企業に就職したと振り返りました。

続いて鏡原崇史さん(産業社会学部卒)は、入学当初はフェンシングでオリンピックに出場することを目標に課外活動に精力を傾けたといいます。しかし世界の壁に阻まれ、オリンピックへの夢を断念。それから勉強に対するモチベーションが高まり、大学院へ進学。現在は、博士課程後期課程に進学し、研究者として新たな目標に挑戦しています。「目標は一つではない。途中で新たな目標を設定してもいい」と経験を踏まえてアドバイスしました。

三人目の小谷優介さん(経済学部卒)もオリンピック出場を目標に掲げて、男子陸上競技部に入部。在学中、「世界の舞台で競技するためには英語も必須」、「身体や栄養、睡眠などについて知識も必要」と、競技と結びつけて考えることで、勉強へのモチベーションを高めたと語りました。卒業後は実業団でも活躍し、2018年から立命館大学の職員として働いています。「大きな目標とともに、そこに至るために達成すべき小さな目標を立て、それを一つずつクリアすることで、最終目標に近づいて行った」と、目標達成の方法を明かしました。

参加者たちは、メモを取りながら3人の先輩たちの話を熱心に聞き入った後、グループに分かれ、ファシリテーターの先輩の進行のもとで感想を語り合いました。卒業生の話に刺激を受け、活発に意見を交わし合いながら、自分自身の目標やそれを達成するための方法についても考えました。

グループディスカッションの後は、質疑応答タイム。参加者たちの質問に、卒業生は自身の経験を交えてていねいに応えました。最も多かった「正課と課外の両立」についての質問に対し、仰さんは「授業に集中し、授業時間内に勉強をやり切ることを心がけていた」と回答。

加えて「友達や教員を頼る際のアドバイスとして、「先生に質問する際には、事前に勉強してわからないところを具体化してから聞くことが大切」(小谷さん)といった意見が寄せられました。
加えて、目標達成のためには「達成した後の姿を思い描くことも重要」(鏡原さん)といった助言も。さらに挫折や失敗を経験した時のモチベーションの保ち方についての問いには、「違う競技の人と話し、互いに高め合う関係をつくった」(仰さん)、「『やり切った』と思えるまで頑張ったから、目標を達成できなかったとしても悔いは残らず、次の目標に向かうことができた」(鏡原さん)という声が聞かれました。

卒業生3名の実体験に基づいたアドバイスは、参加者たちの胸にしっかり響いた様子。3つ目のワークとして、4月から学ぶ学部についての理解を深めた後、それぞれが自分自身の目標と到達方法について検討し、ワークブックに記述しました。
翌日、最後のワークとして、昨日考えたそれぞれの夢・目標、そしてその到達方法についての発表を終えた参加者たち。2日間を通して、目標に向かって立命館大学での4年間を充実したものにするための準備を整えました。

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