疲労試験関係

1. 十字型試験片用高温疲労試験装置
2. 軸・ねじり高温疲労試験装置
3. 内外圧/軸・ねじり多軸疲労試験装置
4. 小型腐食疲労試験装置
5. 非比例多軸高サイクル疲労試験装置



十字型試験片用高温疲労試験装置


十字型試験片用高温疲労試験装置は試験片に二軸の引張・圧縮を負荷する電気油圧サーボ式の装置である.油圧シリンダー4本にて構成され,最大軸荷重±50kN,最大油圧12MPaである.高周波誘導加熱により室温~1173Kの試験が可能である.

軸・ねじり高温疲労試験装置


軸・ねじり高温疲労試験装置は電気油圧サーボ式により試験片に軸荷重及びねじりを同時に負荷する電気油圧サーボ式試験装置である.最大軸荷重±50kN,最大トルク±500N・mである.最大油圧12MPaであり,高周波誘導加熱により室温から1173Kまでの試験が実施できる.


内外圧/軸・ねじり多軸疲労試験装置


内外圧/軸・ねじり多軸疲労試験装置は円筒試験片に引張・圧縮、繰り返しねじりおよび内・外圧を負荷する疲労試験装置である.最大軸荷重±50kN,最大トルク±500N・m,最大内・外圧200MPaである.最大油圧12MPaであり,試験温度は室温である.


小型腐食疲労試験装置

    

小型腐食疲労試験装置は,液体環境中で引張圧縮の疲労試験を可能とする電気油圧サーボ式試験装置である.
この試験装置は縦230mm×横230mm×高さ468mmと非常に小型であり,備え付けた安全装置により液体には可燃性液体を用いることを可能としている.


非比例多軸高サイクル疲労試験装置

    

主応力や主ひずみの軸方向が時間的に変化する,いわゆる非比例多軸負荷が高サイクル域での変形および破壊挙動に及ぼす影響は,明らかにされていない.この原因の一つとして,従来の油圧サーボ式軸・ねじり多軸疲労試験装置で非比例多軸高サイクル疲労試験を実施した場合,破損までに長時間を要することが挙げられる.
この試験装置では,高い試験周波数で非比例負荷試験が可能で,従来の試験装置では約4ヶ月掛かる試験を約4日にできる.