2014年度アンケート調査

 回答受付は終了いたしました。2,400を超える多くの回答をお寄せ頂きましてありがとうございます。集計結果については2014年12月18日にプレスリリース、2015年1月12日開催の震災アスベストシンポジウム(於神戸市勤労会館)にて報告しました。

本調査結果について、以下の論文にてまとめております。
南慎二郎「5章 市民アンケート詳報」震災アスベスト研究会編『アスベストリスク 阪神・淡路大震災から20年』震災アスベスト研究会、2015年、152~172ページ。(本冊子についてはこちら)
南慎二郎「阪神・淡路大震災でのアスベスト環境汚染と総合的防災対策 –住民アンケート調査に基づく統計的検討」『別冊政策科学 アスベスト特集号 2017年度版』2017年7月、63~92ページ。

本調査報告について、確認できている限りで以下の新聞記事で取り上げられました。
●「阪神大震災20年 石綿「健康不安」5割超 震災直後の住民ら対象」、「粉じんの記憶憂う」、『朝日新聞(朝刊)』、2014年12月19日。
●「石綿原因の疾患1%が疑いあり 阪神大震災で診断」、『毎日新聞(朝刊)』、2014年12月19日。
●「「石綿に不安」52% 阪神大震災巡り住民調査」、『日本経済新聞(朝刊、近畿地域版のみ)』、2014年12月19日。
●「阪神大震災で石綿飛散「健康不安」52%」、『産経新聞(朝刊)』、2014年12月19日。
●「阪神大震災・被災住民調査 石綿被害「不安」52%」、『河北新報(朝刊)』2014年12月19日。
●「神戸で「震災とアスベストリスクを考えるシンポジウム」石綿禍の記憶、伝承を」、『神戸新聞(朝刊)』2015年1月31日。

阪神・淡路大震災 アスベストに関するアンケート(住民もしくはボランティア対象)

<調査の主旨・目的>
アスベスト(石綿)は主に建材の材料として日本でも大量に使用されました。吸い込むと、10年以上たった後、肺がんや中皮腫といった重篤な病気を発症する恐れがあります。1995年の阪神・淡路大震災でも被災地の随所でアスベストが飛散し、環境庁(当時)の調査でも、一般大気よりも高いアスベスト濃度が計測されています。

近年、倒壊建築物やがれき処理に直接携わった労働者に、アスベストが原因とみられる健康被害が相次いでいます。わずか2カ月だけ臨時雇用でがれき処理に関わった宝塚市の男性や、がれき回収に携わった明石市の職員ら、少なくとも5人が中皮腫を発症しています。震災から20年を経たこれから被害が増える心配もあります。

そこで、阪神・淡路大震災から20年のこの機会に、阪神・淡路大震災の復旧期間におけるアスベストの飛散状況や健康影響に関する実態調査をまとめ、公表するため、アンケートを実施いたします。以下の住民向け、ボランティア向けのアンケート調査対象者に該当される方にはお手数ですが、ぜひご回答くださいますよう、お願いいたします。

※阪神・淡路大震災に直接関わっていない方(調査対象者に該当しない方)にも自由記入欄はご回答いただけるようになっておりますので、震災アスベスト問題についてご意見をお持ちの方は奮ってご参加ください。

住民向けアンケート票
※回答受付は終了しました。

調査対象者 1995年1月17日から1996年12月末までの約2年間の間に阪神・淡路大震災の被災地で生活(居住・通勤・通学)されていた方。
※通勤・通学は週4~5日、滞在時間は1日8時間以上を目安としてください。

<参照・公表用資料>印刷・配布版 住民向けアンケート票(PDFファイル)

ボランティア向けアンケート票
※回答受付は終了しました。

主に1995年1月17日から1996年12月末までの約2年間の間に阪神・淡路大震災の被災地でボランティア活動されていた方で地域外居住の方。
※被災地で生活(居住・通勤・通学)していて、なおかつボランティア活動されていた方は住民向けアンケートにお答えください。

<参照・公表用資料>印刷・配布版 ボランティア向けアンケート票(PDFファイル)