入会

入会 Q & A

実際にもらった質問と、それに対する石井の回答をまとめています。 その他、ご質問のある方は、石井まで、お気軽にご連絡ください!


Q. マーケティングについての事前知識は必要ですか?

A. ゼミでは、マーケティング論の基礎基本について、 教科書、論文、経済記事などの文献を輪読して習得していきます。 マーケティングに関する知識が無い人を前提にカリキュラムを組んでいるので、事前知識が無くても大丈夫です。 もちろん、マーケティングの関連科目(マーケティング論や流通論)、その他の経営学科目を受講したり、 市販の本を読んだり、身近なマーケティング現象について考えてみたりすることは、 間違いなく、ゼミ活動にはプラスになりますので、是非おススメします。

Q. ゼミでは実証分析を行うと聞きました。数学や統計が苦手なのですが、大丈夫でしょうか?

A. 石井ゼミの大きな特徴の一つは、実証分析を行うことです。得手不得手にかかわらず、 研究プロジェクトを進める中で、何かしらのデータを集めて、それを分析するという作業を行ってもらいます。 というのも、マーケティング研究では、実証分析を行うのが主流になってきているからです。 それだけではなく、今後、社会に出てからも、アンケートの収集やエクセルによる作業はもちろんのこと、 データを読み解く力や、エビデンス(証拠)を使って説得する力を求められることが多くなります。 そうした力を身に付けるには、実証分析の方法を知り、実際に使ってみることが大いに役立ちます。 ゼミでは、それらが苦手な人(例えば、数学受験をしていない人、数字がニガテな人、統計に抵抗がある人など) を前提に教えますし、そもそも、統計学や数学の極めて高度な内容までは必要としませんので、安心してください。

Q. 流通以外の分野も、ゼミで勉強できますか?

A. 石井は、マーケティング論の教員ですので、マーケティングについてであれば、 ゼミで学ぶことができます。例えば、製品開発、ブランディング、広告、SNSマーケティング、 環境マーケティングなども、 ゼミの研究テーマとして選んでくださって問題ありません。ただし、石井自身は、消費者視点よりも、 企業視点のマーケティング"戦略"に関する研究を得意としてますので、上記のようなトピックについて、 企業の考え・行動・意思決定を探り、企業に対するヒアリング・アンケート・実験などを通して データ収集し分析するという研究スタイルをとってほしいと思っています。

Q. 流通論の授業内容が面白いと思ったのですが、それに関連することを、ゼミでも学べますか?

A. 春学期に開講している流通論で登場したトピックは、"漏れなく"すべて、ゼミで学びを深めることができます。 例えば、「メーカーは直接チャネルを使うのか間接チャネルを使うのか?」というメジャーな問題についても、 まだまだ探究の余地がありますし、appleやアシックスのように、「メーカーが直接チャネルと間接チャネルを "どちらも"使うのはなぜか?」という問題は、今のところ未解決です。他にも、チャネルコンフリクト、 パワーと交渉、他社との協力関係、情報共有、フランチャイズ関係(フランチャイザーとフランチャイジーの関係性)などは、 マーケティング研究(流通チャネル研究)の主要なトピックで、まだまだメカニズムが分かっていないことが 山ほどあります。卸売業者(問屋、専門商社など)が典型例ですが、流通は、経済の黒子とも言うべき存在で、 普段はなかなか触れることが少なく、残念ながら、それに興味を抱く人(特に学生)は少ないのが現状です。 それを踏まえると、もし流通に関心をもったということでしたら、それはとても珍しいことですので、 是非とも、学生生活の中で学びを深めてください!サポート&応援します!

Q. 先生から見て、流通論の面白いところは、どんなところですか?

A. 流通論の履修者ならご存じのとおり、流通戦略の問題では、必ず、「相手」が登場します。 典型的には、製造業者から見た、流通業者です(逆もまた然り)。その「相手」との関係性を管理することが、 流通戦略では最も重要です。関係性といっても、組織と組織の関係ですから、経済的に・合理的に 物事を判断して取引が進むのですが、でも、実際にそこで取引を進めているのは個人のヒトですので、 実は、感情や心理も大いにかかわっています。合理的でフォーマルでビジネスライクな側面も、 感情的でインフォーマルでパーソナルな側面も、どちらも併せ持つ複雑な関係が、 流通における組織間関係です。流通論は、そうした複雑な関係を対象としているので、 経済学・心理学・社会学などの知見を幅広く使って解き明かしていくことが重要だと考えています。 マーケティング論の中でも、「相手」との関係を対象にした分野は数少なく、 それを明確に考えることができるのが、流通論の魅力のひとつだと思います。