APU デーでの学生イベント
11月10日(土)に開催されたAPU(アジア太平洋大学)デーは、もともとは大学のオープンキャンパスとして企画されていたのですが、今年度は秋の学園祭開催が困難となったため、学生イベントの部分が拡大し、事実上の学園祭となっていました。ただし、学園祭ではありませんので、イベントの規模に限りはありますし、学生のエネルギーが示されたとはいえないでしょう。
☆音楽系パフォーマンス
*会場であるミレニアムホールへの入場が遅れたため、最後の方しか聴けませんでした。
*オーストラリア・アボリジニの楽器、タムタムなど楽器として興味深かった。ただ、そのうちの一本については以前に演奏を聴いたことがあるのですが、演奏技術という点からはまだまだだと感じました。
Seedz |
13人(女10人、男3人)によるアカペラのコーラス |
*カーペンターズ「シング」、ゴスペラーズの曲の二曲。楽しんで歌ってるのがよく伝わりました。ただ、水準的には、たとえば立命館大学のclefと比べてもはるかに劣るものでした。技術的に高いものを求めているわけではなく、楽しめればよいということなのでしょう。
Life Music |
バックのコーラスと、ジャズ演奏 |
*「エンタテナー」「イトピリカ」「すきやき」の三曲を演奏、コーラス。「すきやき」が日本語・英語・中国語バージョンで歌われたのが面白かったですね。サックスを吹いていた二人は、地元のライブハウスで演奏しているそうです。
*一人一人が自己満足的に演奏していました。そのバラバラなのがいいという人もいましたが、はたしてどうでしょう。
☆ダンス系パフォーマンス
Ballet |
二人の日本人学生によるクラシックバレエ |
*舞台装置をなんとかしてあげたいと思いました。
Sri Lankan Dance |
スリランカのダンス |
*33人のスリランカからの留学生のうち28人によるダンス。三部構成になっており、第一部が植民地以前のアボリジニのダンスを9人(女5人、男4人)で、第二部がオランダ植民地時代のダンスを10人(男女5人づつ)で、第三部はポピュラーなダンスを内容としていました。
*APUの子供会議という団体。子供を対象とした国際交流事業を行う中で、自国の文化を大切にすることに気づき、ソーラン節を。30名のメンバーのうち20名でのパフォーマンスでした。感想としては、慣れたパフォーマンスで、ソーラン節らしく迫力あるものでした。ただ、初歩的であり、今後の展開が欲しいですね。たとえば、立命館大学の和太鼓ドンが常に新しい取り組みに向かっていくような。
Mabuhay Philippine |
フィリピンのバンプーダンス |
*Mabuhayとは「ばんざい」という意味だそうです。7人のフィリピン人と1人のフランス人によるパフォーマンス。
Mongolian Dance |
モンゴルからの留学生によるソロダンス |
*優雅できれい、技巧もすばらしいダンスでした。モンゴルの女王様を模したダンスだそうで、見るのは初めてですが、かなりレベルが高いのではないかと思わされました。
Contemporary Pacific |
南太平洋地域からの留学生によるダンス |
*四部構成のパフォーマンス。第一部が白人が入る前、第二部が支配時の日常生活、第三部が独立、第四部が友情を集める、を描くものでした。地元のイベントで賞を受賞したものだそうですが、率直に言って作品としての完成度はまだまだでしょう。ただ、支配と独立というテーマは、おそらく日本人には深く根差していないテーマでしょうが、外国では当然の認識なのではないかと感じました。意識の違いのようなものを感じさせてくれました。なお、第四部のダンスはとてもかわったもので、伝統的なたとえばフラとは異なっています(それがベースになってはいまが)。最近はこうなのかな、若い人の感性なのだろうか、などと考えていました。ハワイにいた時には、伝統的なフラばかり見ていたので、このような新たな展開は知りませんでした。何かの機会に、調べてみたいですね。
Hiphop Jazz Dance |
四人の日本人学生によるヒップホップダンス |
*上のクラシックバレエを踊った学生とそれ以外の二人。ダンスはまだまだ。自分では「かっこいい」と勘違いしているようなパフォーマンスに対しては私は冷たいんです。ただ、今後はサークルとしてやっていくそうですから、これから頑張ってください。
Fashionshow |
Organization of African Students の13人によるダンスとファッションショー |
*声援も多く盛り上がりました。
☆展示
*目に映った「おもしろい」と思ったものを写しているもの。写真を初めて撮った者の作品。これからサークルとして高度化していってほしいと思います。
*同上
Entrepreneurs |
子供たちを対象とした英会話教室の紹介 |
*金銭を得る目的と、交流と、地元の子供にとっても勉強に、と一石三町の活動かな。
*地元の大分合同新聞に連載されたAPUの記事を、そこでの写真をメインとして展示していました。また、企画が後から追加されたのでしょうか、場所も表示も付け足し的な扱いでしたが、朝日新聞の同様の記事と写真も展示されていました。
☆その他
*国内学生だけでなく韓国からの留学生も主催者でした。
*昨年は屋外で行われたようですが、強風のためテントが飛んだそうで、今年は屋内での実施でした。模擬店はうまくいっていたようですが、雰囲気としてはやっぱり屋外の方がいいな、と思いました。
*私は見ていませんが、RAの活動には関心があります。
学生のパフォーマンスへの感想を一言で述べると、質的には中学・高校生の学芸会のレベルでしたが、表現したいという思いがあふれたものであったと思います。その意味では学園祭の原点を見たようで、ほのぼのとした気になりました。立命館大学の学生団体のイベントを見る際には、いろいろとシビアな見方もするのですが、今回はそういったこと抜きで、前日に学生に対してヒアリングして課外活動を行うことの困難性を知っていたためか、パフォーマンスの間中涙ぐんでいました。
全体に準備とか練習とかが弱い感じでした。当日の司会進行やタイムキーピング、なども。パフォーマンス自体、ほとんど練習はされていないようでした。それでもこれだけのものができる点は感心します。昨日、学生にヒアリングして、課外活動を行うにはとりわれ時間とお金がない現状を知りました。準備ができないこと自体、APU的のように思います。司会も、日本人学生と留学生とが日本語と英語で行っていて、その点もAPU的でした。
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