パートタイムの最初の用例
パートの用例
朝日新聞1954年9月19日付

<解説>
  マスメディアに「パートタイム」の用語が初めて登場したのが、この広告。大丸が初めてパートタイム制を導入した、と説明されることもありますが、現在で は、これ以前に導入していた企業はあった考えられています。この募集に対して、5000人の応募が殺到したとのことですから、単に広告として最初とい うだけでなく、パートタイムという用語が広まった実質的にも最初であったと言えるかもしれません。
 日本のパートタイムは非正社員であり有期雇用 であることが多く、正社員のうちで労働時間が短い者という意味での諸外国のパートタイムとは、異なったものです。この広告を見た講義の受講生が、 バイトと同じだと感想を言ってくれましたが、「通学の余暇を利用して」の「お嬢様」のパートは、現在であれば女子学生のアルバイトです。つまり、最初か ら、有期雇用で女性を対象としているとという、日本のパートタイムの特徴が表れている広告です。

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