大学授業における相互行為に関する研究−「大学授業フレーム」概念を用いて

神藤貴昭

【目次】

T章 「大学授業フレーム」概念の導入−本研究の問題と目的および理論的前提−
はじめに
1. 「大学授業」について
2. 「フレーム」について
3. 「大学授業フレーム」について
4. 「大学授業フレーム」の多様性
5. これまでの「大学授業フレーム」研究
6. 「大学授業フレーム」研究の方法
7. 本研究の目的

U章 学生における「大学授業フレーム」の再構成−初年度教育に関連して−
はじめに
第1節 再構成される「大学授業フレーム」とその影響
1. 大学入学にともない再構成される「大学授業フレーム」の構造
2. 再構成された「大学授業フレーム」と動機づけ・行動
3. 奇異の経験と学習方略の変容
第2節 入学初年時において「大学授業フレーム」の「応答的変容」の場をつくる試み
1. 授業の概要
2. 第1回目の授業について
3. 第2回目の授業について
4. 「大学授業フレーム」の「応答的変容」
5. 「応答的変容」の場をどうつくるか

V章 教授者における「大学授業フレーム」による授業の定義とその調整
はじめに
第1節 教授者の「大学授業フレーム」と授業の進行
1. 教授者の「大学授業フレーム」の調整の実際
2. 本授業における教授者の「大学授業フレーム」の調整
第2節 教授者の「ノリ」と「大学授業フレーム」
1. 一斉授業における教授者−学生間の相互行為
2. 教授者の「ノリ」
3. ある授業における教授者と学生の相互行為− 学生の「顔上げ行動」及び授業過程と教 授者の「ノリ」−
4. 「ノリ」の意味

W章 教授者における「大学授業フレーム」の危機−教授者のストレスに注目して−
はじめに
第1節 教授者のストレス
第2節 授業中のストレッサーに関する調査
第3節 授業中のストレス過程の分析
1. 授業中のストレッサーおよび対処行動
2. 「大学授業フレーム」に着目した検討
第4節 教授者のストレスと自己成長
第5節 ストレス過程と「大学授業フレーム」

X章 学生主導型・サイバースペース利用による授業と「大学授業フレーム」の「応答的変容」−KKJ実践・KNV実践をフィールドとして−
はじめに
第1節 学生主導型授業・サイバースペース利用と「大学授業フレーム」の「応答的変容」
1. 学生主導型授業:主体性と他者性の保証
2. サイバースペース利用:他者性と日常性の保証
3. KKJ実践とKNV実践
第2節 京都大学・慶應義塾大学連携授業(KKJ実践)における「大学授業フレーム」の「応答的変容」−学生に焦点を当てて
1. KKJ実践の概要
2. 「大学授業フレーム」のゆらぎと授業の生成
3. 本節のまとめ
第3節 京都大学・慶應義塾大学連携授業(KKJ実践)における「大学授業フレーム」の「応答的変容」−教授者に焦点を当てて
1. KKJ実践における教授者の「大学授業フレーム」とその「応答的変容」
2. KKJ実践における教授者の介入
3. 教授者の自大学・相手大学認識の発展
4. 本節のまとめ
第4節 京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践における「大学授業フレーム」の「応答的変容」
1. KNV実践について
2. 授業の流れ
3. 教授者の学生への介入
4. 授業全般における「大学授業フレーム」の「応答的変容」
5. 電子掲示板における「大学授業フレーム」の「応答的変容」
6. 「2班事件」−「大学授業フレーム」の「応答的変容」が困難だった例
7. 本節のまとめと課題

Y章 大学授業における相互行為と「大学授業フレーム」−本研究の総括と今後の課題−
1. はじめに
2. 「大学授業フレーム」概念による相互行為分析の意義
3. 学生における「大学授業フレーム」
4. 教授者における「大学授業フレーム」
5. 「大学授業フレーム」の「応答的変容」の実践
6. 教授者と学生の相互行為による「大学授業フレーム」の調整
7. 「大学授業フレーム」の形式的構造
8. 「大学授業フレーム」概念導入の実践的意義
9.  「大学授業フレーム」は何によって応答的に変容するのか
10.「大学授業フレーム」の「応答的変容」の場の設定
11.FD論への示唆
12.大学授業評価論への示唆
13.大学教育メディア論への示唆
14.研究成果の適用について
15.今後の課題

引用文献


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