石井米雄監修『ベトナム事典』 Pp.158〜159 ベトナム民主共和国の社会福祉の現状と課題について、1993年から1995年まで事務局長として参加した日越友好教育福祉セミナー(団長藤本文朗)での調査研究をもとに簡単にまとめた。
京都市社会福祉協議会研究紀要『地域福祉・ボランティア研究VOL1』 Pp.○〜○ 本稿は、阪神淡路大震災以降、ボランティア活動を推進する専門職として改めて注目を集めているボランティアコーディネーターの養成プログラムについて試論的にまとめたものである。特に、立命館大学産業社会学部と京都市社会福祉協議会との学術協定事業(ボランティア社会プログラム)として1999年4月よりスタートさせたボランティアコーディネーター養成プログラムについて、社会福祉協議会サイドからその理念と戦略を確認することを主眼に置いた。
『座して障害者と語る−藤本文朗退官記念論集−』 Pp.270〜285 本稿は、藤本分朗滋賀大学名誉教授(現大阪健康福祉短期大学教授)の退官記念論集に寄稿したもの。藤本文朗教授が手掛けてきた多くの学問研究領域の内、障害者のまちづくり・福祉のまちづくり運動についてフォローしたものである。
『地域福祉・ボランティア研究』NO.3 Pp.3〜4 わが国におけるボランティア推進方策の現状や課題に触れつつ、京都での推進方策や2001年のボランティア国際年の趣旨について概略を記した。
『みんなのねがい』2001年5月号 Pp.24〜27 2002年4月から実施される学校完全5日制を一年後に控えて、障害児の抜本的な放課後保障の実現に向けた取り組みを提起した。障害児の学童保育入所の前進や全国に広がろうとしている「障害児学童保育所」の制度化とともに、多様な要求を取り込んだ放課後ケアの政策研究の発展についてもふれた。
『障害者問題研究』第29巻第1号 Pp.42〜53 京都市での障害児の学童保育入所運動を素材にしながら、目前に控えた学校完全5日制への実践と運動課題を提起した。また、この障害児の放課後保障を求める運動や実践を支えてきたボランティア活動について「ボランタリ−・ムーブメント」という概念を手掛かりに理論的な整理を試みた。
『立命館人間科学研究』第2号 Pp.133〜149 2001年6月の「立命館土曜講座」での講演を元に加筆したもの。本稿では、筆者の研究の方法を、臨床的研究方法として提起している。地域福祉の第一線に研究者自らが足を運び、問題発見や解決のためのプログラム開発、あるいは地域福祉組織の運営のあり方などについて現場関係者と共に議論し実践を深めていくことで、研究課題の一層の発展を図っていくことをいっている。地域福祉実践は多くの主体的客観的条件(課題・経過・資源・制度・人材など)を変数としていることから、安直なモデル化を戒め、徹底した臨床的研究方法によるプログラムの検討・分析を提起した。