※モダニズム研究会の関係者がかかわっている企画です。
シンポジウム
いま『ヂンダレ』『カリオン』をどう読むか?
◆2009年5月24日(日) 13:30-17:00
◆大阪文学学校
◆入場無料
13:30-13:40 趣旨説明(細見和之)
13:40-14:10 報告(1) 宇野田尚哉「東アジア現代史のなかの『ヂンダレ』『カリオン』」
14:10-14:40 報告(2) 丁章「〈在日〉の「原初のとき」をたずねて」
14:40-15:10 報告(3) 崔真碩「『ヂンダレ』を声に出して読む」
15:10-15:30 休憩
15:30-15:45 金時鐘さんコメント
15:45-16:00 鄭仁さんコメント
16:00-17:00 討論
*終了後,すかんぽにて懇親会
趣旨説明
在日文学の読者にとっては周知の,しかし幻の雑誌であった『ヂンダレ』
『カリオン』が,昨秋復刻されました.朝鮮戦争下で創刊され足かけ6年
にわたって刊行された在日朝鮮人サークル詩誌『ヂンダレ』とその後継誌
『カリオン』には,金時鐘・鄭仁・梁石日をはじめ,激動の時代を生きた
青年詩人たちの創作の軌跡が刻まれ,在日文学の原点として今も光を放っ
ています.1950年代という在日朝鮮人にとってはとりわけ困難の多かった
時代に,詩をもってその時代と対峙した青年詩人たちの言葉をいまどう読
むのか,当事者でいらっしゃる金時鐘さん・鄭仁さんにもコメンテーター
として加わっていただきながら,議論を交わしたいと思います.報告者は
いずれも『ヂンダレ』『カリオン』刊行当時にはまだ生まれていなかった
世代に属します.このたびの復刻版をどう受けとめようとしているのか,
それぞれの受けとめ方を擦り合わせながら,参加者の皆さんとともに読み
の可能性を開いていければと思います.多くの方々のご参加をお待ちして
います.