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第3回 タイムラインとオブジェクト
担当者 : 斎藤進也 (saitos[at]fc.ritsumei.ac.jp)
★本日のテーマ
本日は、アニメーションを作成する上で最も重要な機構である「タイムライン」について学ぶ。
さらに、オブジェクト操作を理解する上で不可欠な「シンボル」と「インスタンス」という概念について学習する。 
本日学ぶトピックは、特に重要です。心して習得してください。
 
★タイムラインとフレーム
(pp.132-188)
 
タイムラインはその名の通り、時間の経過を表すラインである。
これがムービーの時間軸となる。
そして、タイムラインは「フレーム」という長方形のコマで区切られている。
 
上記動画のサンプルファイル → 
[download]
★シンボルとインスタス(pp.116-130)
- シンボルとは(p.116)
 描画したイラストなどをシンボル化するということは、そのイラストを「部品」化し、何度も使い回せるようにするということ。
 シンボルは、[ライブラリ] に格納される。
 
 
- シンボルの種類
 シンボルには、下記の3種類がある。
      - ムービークリップ
 独自のタイムラインを持つことができる。
 
- ボタン
 ボタンを押す時のような凹凸感を出せる。Webインターフェースを作成する際に便利。
- グラフィック
 独自のタイムラインを持たない。
 
 
 
- シンボル化の手順
 (1)イラストなどを描く
  
 (2)選択する
  
 (3)右クリックし、[シンボルに変換...]を選択
  
 
 (4)シンボル名を入力。およびシンボルのタイプを選択
  
 
 (5)シンボルは、ライブラリに格納される
  
 
 
- インスタンスとは(p.116)
 シンボルはステージ上に配置されて、はじめて、目に見える実体となる。
 そして、ライブラリ内のシンボルをステージ上に配置したものをインスタンスという。
 インスタンスは、シンボルから色、形、タイムライン、スクリプトなどをそのまま引き継ぐが、それぞれに独自性を持たせることが可能。
 例えば、配置位置、配置角度、大きさ、色、透明度なども、インスタンスごとに設定することができる。
 
 (1)ライブラリからステージへドラッグアンドドロップで配置できる。
  
 
 (2)それぞれのインスタンスに、色や大きさなどを個別に設定できる。
   
 
 
- インスタンスをダブルクリックすることで、シンボルが編集できる。
 ただし、シンボルを編集することは、“原本”を編集するということなので、テージに配置されたすべてのインスタンスに変更点が反映されることになる。
 
 
- メタファーによる理解                                                                                                                                     
                                                                                                                          
 | シンボル | インスタンス |  | 本体 | 分身 |  | 原本 | コピー |  | 自動車の設計図 | 製品となった自動車 |  | 印鑑 | 紙に押された印 |  
 
 
- メリット
     
      - イラスト等の再利用が容易になる
      
- swfファイルが軽くなる
      
- 編集の手間がはぶける
      
- 複数のクリエーターでの共作がしやすくなる
	   
- ActionScriptでの操作が可能になる
     
 
★本日の課題
本日は、課題Aと課題Bの2つの課題に取り組みなさい。
課題Aについては、各自ひとりひとり取り組み、課題Bについてはペアでひとつに取り組む。
課題A :
先週の課題Aにおいて描いたイラスト(ライオン、オオカミ、イチロー)をアニメーション化しなさい。
※「個人課題」の提出方法
各自が所属するグループのフォルダ内に、それぞれファイルを保存する。
ファイル名は、名字_日付.拡張子とする。ex)saito_110427.fla
課題B:
餅つきのアニメーションをペアで作成しなさい。
なお、「餅をつく人」「餅をこねる人」「餅」「杵」「臼」などの各オブジェクトは全
てシンボル化し、ペアで分担して作成してください。
分担については、一人が「餅をつく人」「杵」を作成し、もう一人が「餅をこねる人」「餅」「臼」を作成するという形態を推奨する。
また、時間に余裕がある場合は、背景に自由に、キャラクターもしくはアイテムを加えてください。
<手順>
(1)どのような絵、アニメーションを作成するかということについてペアで話し合う。
(2)どちらが、どのシンボルを作成するのかということについて話し合う。
(3)各シンボルを作成する。
(4)USBメモリなどを利用し、互いのシンボルを共有する。
(5)全体のバランスを整え、ひとつのムービーとして完成させる。
(6)flaファイルを提出する。
<共同作業をするにあたって>
- ペアで知識やスキルを共有するよう努めて下さい。
- 作品のコンセプトを共有するよう努め、コミュニケーションをとって下さい。
- 相手が困っていたら、積極的に助けて下さい。 
※「ペア課題」の提出方法
各グループ(4名一組)を2分割し、二人一組で課題に取り組む。
各自が所属するグループのフォルダ内に、ペアでひとつのファイルを保存する。
ファイル名は、名字1_名字2_日付.拡張子 とする。ex) uetsuka_miyasaka_110427.fla
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