【注1】收録作家総數は「古詩」の無名氏など、幾名か不明のものがあるのできちんと特定し難い。また、收録作品総數も班固「兩都賦」に附載されている序や五言詩、曹植「上責躬詩」に附載されている「表」などは計上していない。この計算の仕方で收録総數は多少増減する。

【注2】駱鴻凱『文選學』第五撰人には、一.司馬長卿長門賦、二.李少卿與蘇武詩蘇子卿古詩、三.李少卿答蘇武書、四.孔安國尚書序、五.趙景眞與嵆茂齊書の五項目を擧げ、それに關する古今の僞作説を紹介し、その是非を分析檢討しているだけであり、詞華集としての『文選』の全體像に關しては何ら言及していない。

【注3】全釋漢文大系26小尾郊一『文選』(文章編)一の「解説」にはわずかに「『文選』に載せられた作家は、名の記されたものが131人あり、そのほか古詩十九首・古樂府三首のごとき、作者の不明のものがある。作品數は約八百に達するほどの大部のものである。」と述べられた後、「作家別に作品を分け、おおむね時代順に配列すると次のごとくなる。」と記され、すぐに一覧表を掲載されているのみである。