RITSUMEIKAN UNIVERSITY
 心理学専修

心理学は「心と行動の科学」として確立されてきた学問です。これまで人間の心と行動の実証的理解を目指した教育と研究を展開してきましたが,近年における学問上の動向や社会からの期待にこたえるため,2001年度より,教育・研究の組織を大幅に拡充し,再スタートしました。さらに,2006年度より,「研究者養成コース」,「高度技能展開コース」,「高度教養人養成コース」の3コース制を採用するに至りました。心理学専修の特徴は,これまで培ってきた基礎心理学領域での実績に加えて,心理学の応用的な諸領域への寄与を視野に入れ,有能な人材を育成できるように体制を強化している点です。(文学研究科心理学専修は日本臨床心理士資格認定協会による指定大学院ではありません。)

博士課程前期課程では,「基礎理論」,「研究法」,「特殊問題」などの授業を通して,感覚・知覚,認知機能,学習・行動,記憶・思考,性格,社会,発達,臨床など心理学の様々な分野について幅広く学習できます。「前期課程特別研究」では,複数の教員と学生とが議論を行いながら各自の修士論文の計画を練磨します。

博士課程後期課程では,各自が専門性を高めて研究を進展させ,博士論文を作成することが目標になります。教員と学生が連携して博士論文作成を目指す科目が「後期課程特別研究」です。また,「人間科学総合ゼミナール」では複数の教員と学生が議論を行い,心理学全般への理解を深めます。そのような過程を経て,博士論文の構想を豊かなものに発展させることができます。