小関素明 教授


■専門分野:日本近現代政治史・思想史
■研究テーマ:戦前期日本政党政治史
                    戦後日本政治と思想
■主要業績・近著:
  『日本近代主権と立憲政体構想』(単著)
                              日本評論社、2014
  『現代国家と市民社会』(共著)
                               ミネルヴァ書房、2005
  『新しい公共性』(共著) 有斐閣、2003




みなさんは支配ということを考えたことがありますか。
人に支配されることが好きな人はあまりいないでしょう(支配されておくのが楽な場合は間々ありますが)。人を支配することが好きな権力欲の強い人はしばしば存在しますが、人を支配することは簡単ではありません。簡単ではなく、また多くの人がそれを必ずしも望んでいないにもかかわらず、支配、すなわち「比較的少数の人間に多くの人がつき従っている」状態が成り立っているのは不思議なことです。
不思議と思えば、不思議と思うだけですませず、それを自分で解いてみるよりありません。私の研究は、つづめて言えば、そうした思いから始まっています。それを、人間社会の本質的な問題と考えて、近代公権力(主権)発生の必然性を解いてみようというのが私の研究の目標です。その作業によって、「私にはこう見える」という次元のものではなく、「誰にとってもそう考えざるを得ない」という論理を提起できないかと考えています。
そのためには、通常の感覚と少し違う感覚を働かせて、人間社会のリアリティーに迫る必要があるように思っている昨今です。
みなさんも大学生活の中で是非全力を挙げて対峙すべき対象を探し、それに妥協することなく向き合ってみて下さい。






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