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CIIS報告 7

城尾 聡子(2008年度留学)



4 月 (2009/ 6/ 30 Up)


あっという間に8ヶ月経ちました。残る授業もあと1ヶ月です。 早いなあ。本当にあっという間でした。

 今回はインディペンデントスタディについて書きます。 このクラスは、自分で教授に研究計画書を書いて申し込んで、 自分のやりたい研究テーマを絞っていって20枚のレポートを書いて最終的に提出するという 完全自由スタイルのクラスです。

 このクラスを取る動機になったのは、アメリカのチャプレンシーサービスに興味があったからです。 チャプレンシーサービスとは、特にターミナル期にある患者さんにメンタルサポートをしたり、 コードブルー(病院で人が亡くなるときや急変があったときに鳴らす緊急ベル)の呼び出しがあるとその部屋に出向いて 、家族や患者さんをサポートする専門的な仕事です。 アメリカには本当にいろんな人種が住んでいるので、様々な宗教をそれぞれに持っていて、 その背景にはいろんな文化があります。 それ故に、病院で人が産まれるとき、死ぬとき、その人種によっていろいろな儀式があったりします。 特にチャプレンは人間が死ぬとき、家族や患者さん本人に寄り添い、 死を受け入れていくサポートをする役割を果たしています。

 私の取っていたクラスのインテグレィテブヘルスのクラスには実際のチャプレンがいました。 そのクラスメイトと話をしているうちに、日本にはまだ少ないチャプレンについて文化比較もふまえた上で 少しリサーチしてみたいなと思いこのインディペンデントスタディに挑戦してみました。 週に一回、担当教員のミーティングでどのように研究を進めていったらいいかオフィスアワーで指導を受けます。 まるで、日本のクラスターの先生方にオフィスアワーを取っていただいているような感じです。 かなり、厳しい指導があるときもあります。 こないだは週末に3つ論文と5冊の本を読んでくるように言われました。 これにいかに食らいついていくのが至難の業でした。 しかし、一方で自分の興味、関心がどんどん膨らんでくるので、大変充実感があります。 このインディペンデントスタディを通して、多くのチャプレンやアジアンヘルスサービスのスタッフや ミッドワイフに会うことができました。

 結局書きたいことが多すぎて、20枚には収まりきれず35枚になってしまいましたが。。 何とか無事に終えました。 特にArisika教授はいつも熱心に指導してくださって、本当に充実したインディペンデントスタディになりました。

これからCIISに留学される方は修論のテーマに関連することを、このクラスでリサーチするのも面白いと思います。


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立命館大学応用人間科学研究科