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CIIS報告 2

斎藤 由香(2007年度留学)


Integrative Health Science


CIIS報告第二弾です。 前回から随分と時間が経ってしまいましたが、今回はIntegrative Health Scienceというクラスについて報告します。

このクラスは「代替治療」に焦点を絞って学んでいくクラスです。1コマ3時間で、途中で休憩が15分ほど入ります。

このクラスの特徴は何と言っても、ほとんど毎回ゲスト・レクチャラーが1時間程度のレクチャーをしてくれることです。もちろんクラス担当の先生はいるのですが、それ以外に彼女の個人的人脈を通してさまざまなオルタナティブ・メディスン(代替医療の事を英語でこう言います)の実践者の話を聞くことができます。

初回はペルーから来たアマゾニアン・ヒーラーの女性でした。ネイティブ・アメリカンの儀式と同じく、自然とスピリットの力を取り入れて人間を癒していくというメディスンです。他にも鍼灸、ローゼンメソッド、マッサージセラピー、アフリカの薬草治療、ハワイの女神信仰に基づいたヒーリングなど、様々な分野で実際に活躍しているヒーラーやセラピスト達がいろいろなプレゼンテーションをしてくれます。

また、オルタナティブ・メディスンの問題点についても同時に学んでいきます。例えば、デタラメなメディスンが規制されることなく宣伝されてしまうこと、統一された認定機関がないために資格のスタンダードが設定しにくく、プラクティショナーの質に大きな差ができてしまうこと、誰でも簡単に「自称○○セラピスト」と名のれてしまうことなどです。

授業の雰囲気は、私がとった3つのクラスの中では最もアカデミックなものでした。学生同士のディスカッションは少なめで、どちらかというと先生の講義時間が長く、またミッドタームに5枚以上、ファイナルに20枚以上のレポートの提出が求められました。

20枚ものペーパーになると、最初から最後まで自分の考えだけで書き進めていく事はかなり難しくなります。やはり、何冊かの引用文献・参考文献を組み入れながら書いていかなければなりません。このクラスに限らず、自分が学びたいテーマを留学前にある程度絞っておいて、事前に日本でそれに関連した本を読んでおくことはとても大きな助けになります。留学を考えている方は、英語の準備と並行して読書をオススメします。

クラスについてはこの辺にして、今回はサンフランシスコの生活事情も少しお話してみようと思います。まず、サンフランシスコは「寒い!」です。なんとなく暖かいイメージがあるカリフォルニアですが、サンフランシスコは寒い。

日中はわりと暖かいのですが、夜は結構気温が下がります。特に冬は雨期にあたり雨が横なぐりに降ったりすると、傘も全く役に立たず、ただただ寒い…けれども日中はコート無しで外を歩いても、ちょうどいいぐらいの気温です。

それからカリフォルニアはお酒が安い!酒税が安いのか、薄利多売なのか、また生産地から販売地までの距離が短く輸送費が安いのか、理由は分りませんが、安くておいしいお酒が飲めます。

もちろんその中でもワインはイチオシ!

日本に輸入されている全く同じワインで価格を比較してみると、日本円1500円が7.99ドル(ともに税抜き価格)で買えます。英語でワインの空き瓶などのことをデッド・ソルジャーと言うそうですが、私の家にはかなりのソルジャーが横たわっています…

では、次回は私の一番好きなクラス、仏教(アビダルマ)のクラスについてお伝えしようと思います。


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立命館大学応用人間科学研究科