「日本対人援助学会(準備会)」第14回例会のお知らせ

 第13回例会は「ホームレス」問題への斬新な取り組みの報告でした。最近、街頭で見かけることの多い雑誌『ビッグイシュー』の販売をとおした自立援助についてです。「援助つき就労機会の提供」といえるユニークな実践です。話しをしてくださった吉田耕一さんは「有限会社ビッグイシュー日本」のスタッフです。社会起業的な枠組みをとおして、新しい「就労」と「仕事」というカタチをつくり出したことで、「ホームレス」の「自立支援」の選択肢が増えたといいます。この取り組みのもつソーシャルスキルトレーニング的要素、「ニート」などの若者へも広がる可能性、街頭でものを買う行動を促進させるアイディア、若い女性層に読者が多いことの理由、今後の販売増への提案など実に多様な意見がだされました。それだけ創意あふれた援助のカタチを成しているということなのでしょう。対人援助のイメージがさらに広がったという印象です。

 さて、夏真っ盛りの7月例会は、社会福祉サービスの「苦情」対応に取り組む社会福祉協議会のベテラン職員からの報告です。「苦情」をとおして「家族」「社会」「施設」「サービス」「利用者」などの「羅生門的現実」がみえてきます。しかし、「苦情」は「宝の山」ともいえます。利用者のわがままかも知れません。サービスへの期待かもしれませんし、質向上への材料ともいえます。「苦情」とは何か、別の視点から対人援助を考えます。



場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)

日時 7月26日(水)午後6時45分から9時15分まで

内容 「苦情」からみえる家族・社会と対人援助

お話 生田一朗さん(京都府社会福祉協議会/NPO法人「一期一会」理事長)

主催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)



この案内の問い合わせ先 中村 正(応用人間科学研究科)
メールアドレス tadashi @ jca.apc.org (@前後のスペースを削除してください)
電話番号 075-465-8363(立命館大学独立研究科事務室)  *参加は自由です。

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