この碑は、1933(昭和8)年10月に、立命館中学校・商業学校のあった北大路学舎に設置されました。
当時の立命館は禁衛隊があった時代で、天皇が京都御所に来られたことを記念して校庭に井戸が掘られ、その後全校生徒が禊をして心身の鍛練をするために使われました。
「けふよりはかへりみなくて大君の しこの御楯といてたつ我は」
碑に刻まれているこの歌は、万葉集にある防人の歌です。御楯の井は昭和前期に禁衛隊教育が行われた象徴の一つでもありました。学舎は移り変わりましたが、碑は学園の歴史の資料として残っています。