立命館大学 経営学部

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劉 慶紅教授

Ryu Keikoh

研究分野
経営学を中心として経済学、教育学、哲学からの学際的なアプローチによる多国籍企業の国際経営や、経営倫理を切り口とした、企業倫理論及びマネジメント論などの経営学教育・研究
主な担当科目
経営倫理論、マネジメント論など
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
国際的なビジネス現場から教職に転じ現在に至るまで、経済学、教育学及び哲学からの学際的なアプローチにより、多国籍企業の経営を研究領域としています。また、担当科目とのかかわりでいうと、経営倫理を切り口として、「企業倫理論」及び「マネジメント論」を教育・研究を行っています。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
大学卒業後も働きながら社会人と学生の二足の草鞋を履いた期間が長かったのが私の特徴です。米国・コロンビア大学(Columbia University) 修士号を取得後、公共経営学(早稲田大学)、教育学(北京大学)および哲学(清華大学)の3つの博士号ホルダーになりました。そういった意味では常に新たな分野を学び続ける学生時代だったと言えるかもしれません。一つの事象を一つの視点からのみ見るのではなく、多様な視点からアプローチすることが重要だと考えています。そうした学生時代もあり、現在でも倫理、経済および教育に理論と実践を取り込んだ学際的な研究を行っています。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
経営学は、経営の理論と実践の双方からのアプローチが欠かせない分野です。グローバル化をはじめ企業を取り巻く環境は急速に変化を続けており、多国籍企業ではその速度が特に顕著です。私は日本大手鉄鋼メーカーにおける海外事業推進統括·海外現地法人の責任者として海外赴任などグローバル的な経営現場を経験したてきました。その中で、国際的な視野を持ち、文化の違いを超えて意思疎通ができるコミュニケーション力、多様なバックグラウンドを有する仲間の信頼を得ながら率先して行動するリーダーシップを兼ね備えたプロアクティブ・リーダーの必要性を強く認識してきました。こうした国際ビジネスの現場での経験を学問上で理論化したいという向学心が膨らみ、研究者に転身をしました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
私は、これまで留学及び海外勤務に伴い日本、中国及び米国などで生活を送ってきました。この実体験から、政治体制や経済発展の差異、宗教・生活様式の多様性、さらには歴史に根差す相互不信などがあり、それが企業活動に対して相当な影響を及ぼしていることを学びました。皆さんもぜひ広い視野で多様性を感じる学びや体験をしてください。
私のゼミでは、コミュニケーション能力や論理的思考力の育成などを意識しながら、理論のみならず、経営学の実態を理解し、実社会に出た際に求められる倫理観を培い、将来直面するだろう諸課題に対して、客観的な判断を下し、義務と責任を全うできることを目指しています。
「青は藍より出でて藍より青し」を教育者としての最大の目標にし、常に学際的かつ最先端の学術研究成果や知見を可能性に満ちた学生たちに還元することに注力していますが、なにより学生が主体的に学ぶことで自らの可能性を伸ばせる実践的な研究教育の場を提供することに努めています。ぜひ主体的に自分の可能性を伸ばせる環境でチャレンジをしてください。

■おすすめの書籍や映画

『利他と責任―稲盛和夫経営倫理思想研究』、2020/03、千倉書房
劉慶紅著、ISBN: 9784805111901


■関連リンク

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