2001/06/20
卒業論文の作成について(石崎ゼミ版)
はじめに
卒論作成の意義
作文、レポート、論文の違い
1.形式要件
(1)締切
12月15日ごろ事務室提出。最終修正締切は1月
(2)分量
原則 2万字以上(図版、脚注を含む。参考文献リストと表紙・目次は含まない)
(3)体裁
A4判 横書き ワープロうち 一行40字、一ページ40行
上下左右に25mmずつの余白、書体は本文MS明朝、見出しなどはMSゴシック
脚注はページ下。参考文献リストは一番最後。表紙と目次を必ずつける
図版はなるべく本文中に貼り込むことが望ましいが、最後でも可。必ず通し番号をつける
ページ番号はページ下の中央、-1-のようにくくる
(4)引用・脚注に関して
@資料の文章などをそのまま引用した場合には「 」でくくり、引用元を脚注で示す。
A直接の引用でなくてもほとんどそのまま内容を用いている場合や、データを本文中に使ってい
る場合は、その出所を脚注で示す。
B孫引きはなるべく避け、もとの出所にあたる
C論文本体の流れからはそれるが、補足的にふれておきたいことや、用語解説的なものも脚注に
まわす。
2.どうやって書くのか
(1)何を書くのかをはっきりさせる
論文の場合「何かを明らかにする」のが基本。それをふまえて、「何かを主張する」こともある。
明らかにするもの・・・法則、原則、課題、問題点など
主張するもの・・・ものごとの善悪、問題の解決策、何かについての政策
(2)「完成した」「完了した」ものを調べて、そこから明らかにしていく
発展途上のものや、成功したか失敗したか判断できないものからは教訓や課題を明らかにすることはできない。特に、ケースとして事例を取り上げるときに注意する。
同様に、材料が非常に乏しいテーマを取り上げることはできない
(3)論理または事実で証明する
(4)すでに明らかになっていることをそのままなぞっても無意味
3.実際の作成手順
(1)資料の収集
文献だけでなく新聞記事、雑誌記事・論文、データブック類を用いる。
外国文献や海外の資料にもあたることが望ましい。
※一つの文献に頼りきらない〜コピーや要約に終わる危険性がある
(2)抜き書きカードの作成
資料から、必要と思われる部分や参考になりそうな部分を抜き出したカードを作る。
※カードは1件1枚で、どの本の何ページから抜き書きしたかわかるようにしておくこと。
※パソコンで作成する場合も、一件一件をばらばらにできるようにしておくこと。
※図版などはコピーしてカードに貼り込んでおくとよい
※カードの大きさ(パソコンで作成した場合はプリントアウト時の大きさ)は揃えておく
(3)カードの分類整理
カードを、あらかじめ作っておいた構成に沿ってKJ法的に分類・整理し、つながりをつくっていく。うまくいけば、カードを並べただけでおおかたの骨組みができる。逆に、話がうまくつながらない所などカードの不足を感じたら、その部分の資料を探して補足するか、組み立てを考え直す。
(4)一度はうたがう
自分の作った論理を一度は疑ってみる必要。
(5)執筆作業
実際に書くのは一番最後であり、具体的には11月にはいってからでよい。
執筆の手順には二つの方法がある
@まず書いていって、不要な部分を削ったり並べ替えたりを繰り返す方法。
A詳細なレジュメを作り、確信のもてるレジュメができたらそれを文章にしていく方法。
(6)完成