2001/07/09
 
 
 
 
 
サービス・マネジメント論
−第13回 これからサービス・マネジメントについて学ぶために−
 
 
 
 
 
1.現代日本のサービス業−レポート発表のまとめにかえて
(1)サービス業とはなにか
 
(表1)日本標準産業分類(平成5年10月改訂)分類項目表
 
大分類項目表         
 A 農   業                           
 B 林   業                          
 C 漁   業                          
 D 鉱   業
 E 建 設 業
 F 製 造 業
 G 電気・ガス・熱供給・水道業  

 
 H 運輸・通信業      ※旅行業などを含む
 I 卸売・小売業,飲食店
 J 金融・保険業      ※証券、貸金業などを含む
 K 不 動 産 業
 L サービス業        →狭義のサービス業
  広義のサービス業


 
 M 公務(他に分類されないもの)  
 N 分類不能の産業                        
 
大分類Lの中分類
72 洗濯・理容・浴場業           85 協同組合(他に分類されないもの)
73 駐車場業                86 その他の事業サービス業           74 その他の生活関連サービス業       87 廃棄物処理業          
75 旅館,その他の宿泊所          88 医療業             
76 娯楽業(映画・ビデオ制作業を除く)   89 保健衛生            
77 自動車整備業              90 社会保険,社会福祉       
78 機械・家具等修理業(別掲を除く)    91 教育              
79 物品賃貸業               92 学術研究機関          
80 映画・ビデオ制作業 ※サービス業か?  93 宗教              
81 放送業                 94 政治・経済・文化団体            82 情報サービス・調査業          95 その他のサービス業 ※フィットネスなど
83 広告業                 96 外国公務            
84 専門サービス業(他に分類されないもの)                  
 
  ※自分たちの生活に関わるもの以外にも多様なサービスがあることに注意
 
  ※ただし、厳密に線を引くのは難しい
    a)大分類Gのうち、電気、ガス、水道の製造部分はサービスとはいえず、流通部分だけが
     サービスであるが、実際にはその製品の性質上分離できない
    b)大分類L中分類80の「映画・ビデオ制作業」はサービスとはいえない。
    c) 同     82の「情報サービス・調査業」の小分類8212「パッケージソフトウェア業」
     もサービスとはいえない。 など。
 
(2)サービス業の現在のトレンド
@低価格化と高級化の同時進行
  例)ファストフードの低価格化、100円ショップの流行
    ブランドショップの隆盛
Aアミューズメント性の重視
  例)ショッピングセンターの変質
B「顧客」から「個客」へ
 
C高齢化社会への対応
 
 Dこうしたトレンドの基底に流れるものは
 
 
2.これからサービスについて学ぶために
 
(1)マーケティングの基礎をきちんと理解する必要
   ※自分の感覚だけで評価しない 
 
(2)成功例に学ぶということの意味
   ※形をまねするのではない
   ※発展途上のものからは有意な知見を得られない
 
(3)常識と流行を疑う
   例)「低価格化」がすべてか〜あるアルバイト学生の経験から
 
(4)新しく正確な情報をつかむ
   ・何を情報源とするか〜本、雑誌、新聞、インターネット