卒業研究

17class古川ゼミ

faculty Profile

どんなことを学ぶゼミですか?

文化遺産をはじめ、人間が生活を営む過程で生み出され、時間と共に失われていく有形無形の対象物があります。このゼミではその価値と記憶の情報を、デジタルという媒体を利用し、後世に遺すための方法、および活用方法を模索していくことを目的にしています。デジタルのみならず、アナログによる手法も同時に検証しつつ、いわゆるデジタルアーカイブというもののあり方を考えています。

どんな活動をしていますか?

はじめに、アナログによるモノづくりを通じて文化遺産の保存・活用の実例を理解し、そこからデジタルによる作成に繋げていくことが重要と考えます。そのため、デジタル、特に3DCGを用いてコンテンツを作成する前に、木の模型作成や、毎年ゼミ合宿を実施し、日本各地の文化遺産の調査・見学を行っています。模型作りを通して、建築物などの立体物や空間把握の理解を深め、また実際に現地を訪問して現物を体験しながら、関係者とのインタビューを行うことで、デジタルアーカイブに対する知見を広げています。

所属する学生はどんな印象ですか?

ゼミのテーマ的に、神社仏閣に興味がある学生が多いと思われがちですが、特にそのようなことはありません。ただテーマが地味だということもあってか、所属している学生は基本的に真面目にコツコツやるタイプが多いです。なかには、自分のテーマを進めていくうちに、古いものに興味を持つ学生もいます。城めぐりをしたり、原付バイクで九州の古い建造物をまわったりとか。廃線寸前の電車を尋ねて、そのアーカイブをつくった学生もいましたね。

過年度の卒業論文/卒業制作

  • 「平安時代末期における蓮華王院の3DCG復元」【CGアニメーション】
  • 「剣鉾の動作におけるデジタルアーカイブ」【映像作品】
  • 「津軽鉄道ストーブ列車のデジタルアーカイブ」【映像作品】