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「コンテンツマーケティング論」にて映像学部10周年記念として特別講演がおこなわれました!

2017.04.25

420日(木)の2限、映像学部開講科目「コンテンツマーケティング論」(宿南 達志郎教授)にて、映像学部10周年を記念した特別版の講演会がおこなわれました。



ゲスト講師はNHK(日本放送協会)制作局ドラマ番組部にてプロデューサーをされている屋敷陽太郎氏。昨年非常に話題となったNHK大河ドラマ「真田丸」では制作統括を担当し、今年日本映画テレビプロデューサー協会プロデューサー賞を受賞されています。

 

講演では、「モノ作りの楽しみ」をテーマに、件のドラマ「真田丸」を題材にして、リアリティーを追求することの重要性、視聴者の世代・地域・性別のバランスを意識すること、すべての基礎は取材であること、感動に素直になること、などについてお話いただきました。

 


また、「真田丸」の現場でのエピソードや、時代劇に必須である「時代考証」の作業裏話などがクイズと共に披露され、受講した学生は高校時代(?)に得た日本史の知識と記憶を総動員しながら聞き入っていました。「ディテールに神は宿る」と言われるドラマ制作の世界。驚くほど細部に渡って調査・検証をおこない、多様な視聴者に違和感なく感動・共感してもらうため膨大な時間をかけて尽力されているスタッフの様子に学生からは感嘆の声も聞かれました。

 


講演後の質疑応答では、「ドラマのPRイベントを地方で積極的におこなっている戦略意図はなにか?」「現場でもっとも苦労したと感じたことはなにか?」「『視聴者』の実態をどのように把握するか?」などについて学生から積極的に質問が投げかけられ、屋敷氏からも丁寧な回答がありました。

 


2回生以上であれば、映像制作の現場経験をある程度もっている映像学部生にとって、また今後映像制作現場でキャリアを積んでいきたいと考えている学生にとって、今回の屋敷氏のリアルな現場エピソードは非常に貴重な情報となったのではないでしょうか。

 

屋敷様ありがとうございました!

 

*****屋敷陽太郎(やしき・ようたろう)氏 プロフィール*****

NHK制作局ドラマ番組部 チーフ・プロデューサー

大河ドラマ『真田丸』制作統括

 

1970年 富山県氷見市生まれ

1993年 京都大学法学部卒業

NHK入局 

その後ほぼ一貫してドラマ番組制作に携わる。また、2000年から1年間、映画製作実務研修のため、米国ハリウッド留学。

 

主な担当番組:連続テレビ小説『私の青空』、特集ドラマ『クライマーズ・ハイ』、よるドラ『眠れる森の熟女』、ドラマ10『ガラスの家』、土曜ドラマ『島の先生』『64(ロクヨン)』(文化庁芸術祭テレビドラマ部門大賞受賞)など。

大河ドラマは、『八代将軍吉宗』『元禄繚乱』にて演出助手。プロデューサーとして『新選組!』『篤姫』『江~姫たちの戦国~』に参加。昨年放送の大河ドラマ『真田丸』にて、日本映画テレビプロデューサー協会プロデューサー賞を受賞。

 

 

映像学部では2017年度、このように学部創設10周年を記念した企画を色々と展開していきます。学部生はもちろんのこと、他学部生・一般の方々にもご参加いただけるような企画も考えておりますので、是非このHPで情報をチェックしてください!