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「コンテンツマーケティング論」にて映像学部10周年記念として特別講演(第3弾)がおこなわれました!

2017.06.27

6月15日(木)の2限、映像学部開講科目「コンテンツマーケティング論」(宿南 達志郎教授)にて、映像学部10周年を記念した特別版の講演会(第3弾)がおこなわれました(第2弾はコチラ)。

ゲスト講師は東宝株式会社国際部にてセールスマネージャーをされている菊地裕介氏。「君の名は。」「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」などの海外セールスに携わられた経歴をお持ちです。



講演では、受講生の多くが実際に足を運んだ「君の名は。」の海外展開について、その国の文化によって変わる戦略や、実際の海外での反応などについて具体的なエピソードを交えながらお話いただきました。

日本では昨年の8月に公開し記録的なヒットを飛ばした「君の名は。」。その後11月から中国・香港・マカオ・韓国・台湾・タイ・フランス・アメリカなどで劇場公開され、配給セールスとしては世界133の国と地域での展開となりました。その結果、海外収入を含めると、日本映画として記録的な興行収入となったようです。

とりわけ、12月から公開をおこなった中国では、その様々な文化的背景や現地スタッフの映画に対する熱意が広報展開に大きく影響し、中国における日本映画興行収入歴代第一位などの快挙を達成しました。中国におけるジャパニーズコンテンツの強さを実感されたという話は、受講生も食い入るように聞いていました。



講演では実際に各国で使用した映画ポスターや予告動画を見ながらその違いを比較。ここでも中国の広報展開が特徴的であることがわかり、改めて中国マーケットの存在感を理解することができました。「君の名は。」の新海誠監督も中国展開では非常に精力的に会場を回り、その反応を直に感じたというエピソードも語られました。



講演後の質疑応答では、「上映後にすぐ海賊版が出回る状況についてどのように考えているか?」「新海誠監督はどんな人か?」「中国の予告動画と日本のものとはかなり構成が違うが、どのような点を意識したのか?」など作品ファンやプロデューサー職に興味のある学生が多い映像学部ならではの質問が投げかけられました。質疑応答の後は、菊地氏から最後に学生時代の意識の持ち方が将来の自分に大きな影響を与えることについてご自身の経験も交えてメッセージがあり、学生からは大きな拍手が贈られました。

菊地様、大変お忙しいところ京都までお越し頂き、ありがとうございました!
また、講義終了後も終電直前までお付き合いありがとうございました。

*****菊地 裕介(きくち・ゆうすけ)氏 プロフィール*****
1974年生まれ。東宝株式会社国際部勤務。
1997年東宝に就職。
2001年より宣伝部で『クレヨンしんちゃん』『世界の中心で、愛をさけぶ』『いま、会いにゆきます』『電車男』『NANA』『ガチ☆ボーイ』『パコと魔法の絵本』『ノルウェイの森』『神様のカルテ』などの宣伝を担当。
2014年4月に国際部に異動。以降、「進撃の巨人」「シン・ゴジラ」「君の名は。」などの海外セールスに携わる。



映像学部では2017年度、このように学部創設10周年を記念した企画を色々と展開していきます。学部生はもちろんのこと、他学部生・一般の方々にもご参加いただけるような企画も考えておりますので、是非このHPで情報をチェックしてください!