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私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯2 福本 美澪さんの場合 <絵コンテ作画型>

2019.05.28

私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー 

♯2 福本 美澪さんの場合 <絵コンテ作画型>

映像学部の受験を考えている皆さん。
受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。2020年度のAO入試募集要項公開(6月下旬予定)を前に、しっかりと予習してみてください!

「映像学部でとことん作りたい」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!

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ブレずに「芯」をもち、それを通すこと。それがAO入試で一番大事な心構えだと思います。

それはもう、偶然というか運命というか。とにかく、いきなり視界がパァーっと開けたような瞬間でした。

灼熱地獄の去年高校3年生の夏。
京都周辺の大学を色々回ってみようと8月第1週目の週末に立命館大学のオープンキャンパスを訪れました。

絵を描いたり、ものを作ることが好きだった私は、大学進学については、女子大学や家政科のあるところでなんとなく楽しくちょっとしたものづくりをしながら過ごせればいいかなと思っていました。今から思えばフワフワしていましたね。

立命館大学のことは知っていましたが、オープンキャンパスに行くまでは「映像学部」の存在を知りませんでした。ものづくりが好きな私にとってはこの広いキャンパスの中で、一番とっつきやすそうかなという軽い気持ちで学部企画に参加しました。

それはもう衝撃でした。

「え、こんな楽しいことを大学で学問として学べるの!?」

もっとも強く印象に残ったのは、上回生による学部機材のデモ&プレゼン企画でした。既にゲーム会社に就職が内定しているという4回生の先輩が、一通りの機材の説明をしてくださり、自分のものづくりに対する思いやそこに学部での学びがどのように影響したか、将来は仕事で在学時に得た知識や技術をどんな風に活用していこうと考えているか、などとても丁寧に話してくれました。自分の将来を早くから見据えて映像学部での4年間を自分の意志で作り上げていく姿にとにかく「かっこいい!!!」と感銘を受けました。

「この学部を受験しよう。ここしかない!!」

翌日は別の大学のオープンキャンパスに行く予定でしたが、それもキャンセルし、2日間みっちりと映像学部の企画に参加。卒業生や在学生にも前のめりで質問しました。2日目に参加した「映像学部AO入試説明会」で、絵コンテを描く入試があることを知り、この方式で勝負するしかないと即決しました。

即決はしたものの、明らかに他のAO入試受験生には遅れを取っていました。

オープンキャンパスから帰ってきた翌日、早速高校の先生に相談してみると先生の声はとても冷静なものでした。

「うちから受験した前例はないし、AO入試ってだいたいコンクールやコンペで入賞した人しか受からないよ」

そう言われて一瞬頭の中は真っ暗になりましたが、オープンキャンパスでのあの衝撃をなかったことにするのは無理でした。再度気持ちを持ち直し、先生を説得。なんとか押し切って、協力してもらうことになりました。先生としても「賭け」になるご判断だったと思います。

そこから対策を始めてみたものの、どこから手を付けていいのかわからないくらい全容がつかめていませんでした。

でも、エントリーシートは埋めないといけない。自分の人生を振り返り、少しでもアピールできるところはないか、なぜ映像学部にこんなにも引かれるのか、自分は何をしたいのか、エントリーシートの白紙を何十枚もコピーして、毎日毎日書きまくり、先生・親・友人あらゆる人に見てもらい、アドバイスをもらいました。夏休みで静まり返った高校に毎日通い、書いた文章を先生に添削してもらい、家で書き直すことを繰り返しました。ここまでつきあってくださった先生には本当に感謝しています。

エントリーシートにはA~Cに分けて記載する欄があり、A欄には過去の自分の成長、B欄にはこれからどう成長したいか、そしてC欄にはBで書いた成長のために映像学部でどのように学びたいかを書く必要がありました。説明会ではA・B・Cの関連性が大事だと言われていたのと、自分自身何事にも「芯」や「筋」が通っていることが重要だと思っていたので、過去・現在・未来に一本の「芯」を通すことを意識しながら文章を作成しました。

課題文章も同じで、最終的に私が何を伝えたいのかという「芯」がないと読む人に伝わらないと考えました。どんなストーリーを書いても、最後に必ず着地点(オチ)を設定することが重要です。フワフワしていて、観る人によって解釈が変わるというものではなく、私は「突き刺さるもの」を作らねばという思いで作成し、いろんな人に読んでもらい、一番よかったと言ってもらえたものを課題文章として提出しました。

二次試験は絵コンテ作画型を選択しました。

映像学部HPの過去の合格者体験談でお薦めされていた絵コンテ集を買い、絵コンテとは何かを調べました。英語の勉強をしていても、ご飯を食べていても、友人と話をしていても、何をしていても絵コンテのことを考えて夢中になっている自分がいました。

オープンキャンパスのAO入試個別相談で先輩から「テーマと小道具が設定される」と聞き、毎日母にランダムでテーマと小道具をお題として出してもらい、それに沿ってストーリーを考えました。また、自分用に絵コンテを描く用紙「ざっくり」「ふつう」と「こまかい」バージョンで3パターン用意し、学校の帰り道に例えばカラスを見つけたら、カラスでストーリーを考えて、それを用紙に書き起こすことを毎日やりました。毎日考えることが大事だと思ったので、あまり時間がとれない日はざっくり版、今日はしっかり書くぞという日はこまかい版で練習しました。

そうやって書き上げた絵コンテ用紙を元に、親を相手に面接の練習を始めました。これがまた全然話せないんです!
焦りました。「これはカンペをまずは作らねば!」と思い、どんなストーリーを描いても対応できるカンペを用意しました。カンペ自体はそれを暗記することが重要ではなく、書きながら自分の中で「芯」となるものをいかにみつけてストーリーに落とし込み、整理するかということが大事だと思います。

二次試験当日はとても緊張していて正直あまりその時のことを覚えていません。

先生がとにかく恐く感じましたが、先生方の目を見て、途中からはスラスラと答えている自分がいました。伝えたいことがハッキリしていたので、緊張していてもブレずに言えたのだと思います。意外と面接を楽しめていたように思います。人生で一番神さまが私に味方してくれた瞬間だったのではないでしょうか。

合格した時は、私の100倍ぐらい先生が喜んでくださいました。自分は本当に幸せ者だと思いました。

映像学部では毎日衝撃と刺激を受けまくりながら過ごしています。周囲に実績や個性がすごい人が多く、圧倒されることもしばしば。でも、何とか頑張っています。

これからも自分が「これだ!」と思う直感と、ブレずに「芯」を通すことを大事にしながら4年間をめいっぱい楽しく学びたいと思います。

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「すべてはオープンキャンパスから始まった」という福本さん。特に、実際にそこで学んでいる在学生から受ける刺激は大きく、教職員の話よりもむしろ説得力があると専らの噂です。夏に開催するオープンキャンパスではネットに載っていない在学生の本音を聞くことができ、受験生の皆さんにとって貴重な機会になることは間違いないと思います。

今年も8月3日(土)・4日(日)に開催されます。とても熱い2日間になりますが、是非衣笠キャンパスに足をお運びください! →今年のオープンキャンパス情報はコチラ ※2019年度特別サイトは6月下旬より公開開始

そして、AO入試を考えているアナタ、映像学部が気になっているアナタには、以下の日程で説明会も開催します!この機会を活用し、AO入試に関する情報をまず整理し、オープンキャンパスで在学生の先輩や先生を質問攻めにしてみてはいかがでしょうか!?

【映像学部が参加する入試説明会・イベント】

6月23日(日)キャンパス見学会 @京都・衣笠キャンパス 13:00~16:00<事前予約制です!>
※立命館大学入試情報サイトのキャンパス見学会ページでは、映像学部参加について記載はありませんが、全体企画の後に映像学部説明会を開催いたします!

7月14日(日)AO入試説明会 @名古屋・ミッドランドホール 14:00~16:00(13:30~受付)

7月15日(月・祝)AO入試説明会 @東京・秋葉原 UDX CONFERENCE6階 14:00~16:00(13:30~受付)

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