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私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯4 大江 菜々美さんの場合 <映像撮影型>

2019.06.10

私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー 

♯4 大江 菜々美さんの場合 <映像撮影型>

映像学部の受験を考えている皆さん。
受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。2020年度のAO入試募集要項公開(6月下旬予定)を前に、しっかりと予習してみてください!

「映像学部でとことん作りたい」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!

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私が在籍していた高校の国際科というところでは、海外の提携校から同世代の高校生を集め、小さいサミットのようなことを実施していました。そこで、“世界の諸問題”、例えば貧困や人権問題などについて様々な国の視点で話し合いました。非常に貴重で、充実した時間だったのですが、そこで痛感したのが世界で起きている問題を解決するためには、「まずはその問題について知る」ことが重要だということでした。

でも、じゃあどうすれば世界中の人が同じ問題について同じように知ることができるだろうかと考えた時、自分なりに出した答えが、「映像を使って伝える」ということでした。

これは、単に「ドキュメンタリー映像で見せる」ということではなく、より「自分ごと」として“入り込める”ような映像をイメージしています。それが何かはまだわかりませんが、もしかすると「メディアアート」で“印象として残す”という伝え方で実現できるかもしれないと感じています。実は「ドキュメンタリーインスタレーション」という社会問題解決型のアート作品を見たことがあり、私も映像を使って国際貢献するための、その表現方法を大学で学びたいと思いました。

高校1年生の夏にオープンキャンパスで立命館大学を訪れ、映像学部企画に参加しました。以前別の体験談でも同じことを言っていた人がいましたが、私も映像学部に「衝撃」を受けました。

キャンパスという場にも圧倒されていましたが、映像学部は設備や機材もすごいし、とにかくそこにいた先輩たちが本当にキラキラしていて、「もうココに来るしかない!」と思いました。強く印象に残っているのが、望月ゼミでメディアアートを専門に学んでいるという説明をしてくださった先輩。とにかく大学での学びが楽しくて、質問するとすごくイキイキと熱く語ってくださり、自分もこんな風に学べたらと憧れました。

高校ではダンスパフォーマンスに映像をつけたり、個人で楽しむぐらいの制作はしたりしていて作ることは好きでした。でも、そういう趣味という枠組みから一歩踏み出す勇気がなかなかもてなかった。それが、そのオープンキャンパスでの先輩から受けた衝撃で払拭されたように思います。

そこから早い段階でAO入試を視野に入れました。一般入試より早く決まればそんなラッキーなことはないですし、正直なところ自分のような動機や目的で映像学部に入りたいという子はあまりいないのではないか、「オンリーワン」としてアピールできれば印象は悪くないのではないか、そう思ったからです。

個別指導の塾に通い始め、そこでは一般入試の対策をしながらも主に小論文について対策をおこないました。映像撮影型での受験を考えていたため、学校では写真部の先生にカメラについて教えてもらい、親からはお題をもらって登下校時に写真を3枚撮影し、電車の中でシナリオを考え、帰宅後にまた親を相手にプレゼンをおこないました。学校にいる時も、家でも自分に課題を出し、私ならこんな写真を撮って、こんなプレゼンをする、というシミュレーションをずっとノートに書き出して「常に考える」ことを意識しました。

初めて行った高1のオープンキャンパスでしたが、翌年もその翌年も合計3回参加しました。AO入試相談会で先輩にどんな課題が出たか、どんなシチュエーションでおこなったか、など色々と質問しました。どこで撮影しろと言われてもいいように、キャンパス内を脳内でスキャンし、あらゆる場所で試験のロケハンをおこないました。

いろんな人を巻き込み、できる限りの情報を入手し、対策をおこないましたが、最後の最後まで不安だらけでしたね。でも、「もうとにかく自分をさらけだそう!」と開き直り、運を天に任せつつ試験当日を迎えました。

実技試験は不思議と落ち着いていました。配られた撮影場所の地図を見たとたんに、あの脳内スキャンが総動員され、どのパターンで撮影をおこなうかすぐにアイデアが浮かび、そのアイデア通りに撮影は早々と終了しました。撮影を終えるとすぐに脳内でストーリーを考え、構成を完成させました。なので、筆記試験も脳内で構成したストーリーを文字におこすだけ。だいたい所要時間10分ぐらいだったでしょうか。ものすごく速く書き終わりました。書き終わるとすぐ次に面接のシミュレーションをしました

こういう内容を書いていれば、きっと面接官はこう聞いてくるはず。
面接官が思わず聞きたくなるような仕掛けを筆記試験のペーパーに書いて残していたので、その通りの質問が来た時には、「キターーーーーーーっ」と心の中でガッツポーズ。ただ、自分が「オンリーワン」だと勝負をかけた志望動機についてだけは、思わぬ質問があったり、その後もかなり比重をおいて質問攻めにあったりして、「もしかすると、この志望動機では映像学部に合わないのかもしれない・・・」と、必死に応えながらも不安になりました。

でも自分が伝えたいことは伝えられたので、後悔はありませんでした。

合格発表で合格を知った時は、意外にも「うそ!?」という感じでした。心の奥底では質問攻めにあったことからダメかもしれないと思っていたところがあったのかもしれません。でも、こんな理由でもこの学部は私を受け入れてくれた。そのことがとても嬉しかったです。そして、改めて自分をさらけ出して良かったと思いました。


映像学部入学後はてんやわんやといった感じですが、優しくて頼もしいオリパーさんの存在がとても大きく、とてもありがたく、この学部に入れて本当によかったと思います。将来はまだわかりませんが、現地の問題を解決しつつ発信する「国際貢献できるアーティスト」をめざして4年間学んでいきたいと思います。

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数多く学生にインタビューをおこなっていますが、大江さんのようにグローバルな視点で「映像」を活用したいという夢を描く学生はまだ数少ないですが、徐々に増えてきているように思います。しかし、入学前からこのような志をもって映像学部を熱望してくれる受験生がいることは、AO入試をおこなう一番の醍醐味でもあります。夏に開催するオープンキャンパスではAO入試の評価のポイントや個別相談もでき、受験生の皆さんにとって貴重な機会になることは間違いないと思います。

今年も8月3日(土)・4日(日)に開催されます。とても熱い2日間になりますが、是非衣笠キャンパスに足をお運びください! →今年のオープンキャンパス情報はコチラ ※2019年度特別サイトは6月下旬より公開開始

そして、AO入試を考えているアナタ、映像学部が気になっているアナタには、以下の日程で説明会も開催します!この機会を活用し、AO入試に関する情報をまず整理し、オープンキャンパスで在学生の先輩や先生を質問攻めにしてみてはいかがでしょうか!?

【映像学部が参加する入試説明会・イベント】

6月23日(日)キャンパス見学会 @京都・衣笠キャンパス 13:00~16:00<事前予約制です!>
※立命館大学入試情報サイトのキャンパス見学会ページでは、映像学部参加について記載はありませんが、全体企画の後に映像学部説明会を開催いたします!

7月14日(日)AO入試説明会 @名古屋・ミッドランドホール 14:00~16:00(13:30~受付)

7月15日(月・祝)AO入試説明会 @東京・秋葉原 UDX CONFERENCE6階 14:00~16:00(13:30~受付)

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