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アナタは”Luma”を目撃したか!?-ミニマムでスマートな3人組-

2019.07.03

″Luma″
アナタはLumaをご存知でしょうか。。。
それは時にアツく、時にフワフワしていて、時にかっこいい、そんなクリエイティブ集団。
今日はそんなLumaの正体に迫ってみたいと思います。

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Lumaとは、映像学部3回生の3名からなる自主制作チーム。監督やプロデューサーを主に務める坂井 廉さん中村ゼミ)、ディレクターを主に務める谷口和輝さんゲームゼミ)、編集を主に務める吉田幹生さんCGゼミ)のミニマムかつスマートな3人組。

そんなLumaが、三菱UFJ国際投信託の主催する動画コンテストで見事グランプリを受賞しました!

eMAXISでつみたて動画コンテスト グランプリ作品

-まずはLumaについて紹介いただいてもいいでしょうか。
坂井:所属ゼミを見てもわかるように、僕たちは3人それぞれが違う分野でやってきました。役割は違うけど、実は3人とも「短編」や「CM」の制作に興味があるという点で共通していました。
谷口:僕は元々映像制作サークルのGREENSに所属していて、坂井くんは同じく映像制作サークルのNTKS、そして吉田くんはどちらにも所属していました。どちらのサークルも映像制作のノウハウを学ぶには非常にいい集団ですが、大所帯すぎるという点が僕たちにとって少しジレンマみたいなものがありました。
坂井:吉田くんの家で3人で集まって語っていて、もっと少人数で小回りがきいて、自分たちのアイデアをすぐ反映できて、そしてコミュニケーションも取りやすい、そんなミニマムな集団を、自分たちで作れないかという話になったんです。
吉田:それで今年の春休みぐらいに結成しました。”Luma”という名称は光の明るさなどを表す”luminance”からとっています。映像は光がなければ成り立たないことから「映像の世界で必要不可欠な存在になりたい」という思いを込めました。


GATSBY CREATIVE AWARDS応募作品

-普段はどんな活動をされているんですか。
坂井:結成してからは、結構コンスタントに制作活動をおこなっています。「知るカフェ」のPVや京都市立芸大と崇仁新町のコラボ企画のPV、アーティストのMV、ライブの撮影などなど、依頼があったり、自分たちからコンタクトを取ったりしながら仕事を取ってきて実績を積んでいます。
谷口:今回の三菱UFJ国際投信の動画コンペもそうですが、他にも自分たちの存在を発信するという意味で積極的にコンペに応募したいと考えています。

-ところで、今回の三菱UFJ国際投信のコンペは結構内容が難しそうなイメージがありましたが、数あるコンペの中でどういった理由でこれに応募しようと思ったのでしょうか。
坂井:まず、この投資信託の紹介動画を学生限定で応募するというUFJさんの視点がおもしろい!と感動しました。
谷口:急に坂井くんからLINEが来て、「投資信託の動画作るぞ」と。
吉田:え、ととと投資信託!?いきなりどうした?って思いましたね。モノの商品の紹介ならイメージすぐつくけど、こういうコトの商品の紹介ってそれでなくてもハードルが高いのに、更に金融商品というところで「え・・・」となりました。
坂井:正直全員予備知識はその時まったくなかったし、積立とか意識して生活したこともなかったけど、それが逆に企業からは求められている視点なんじゃないかと思いました。
谷口:だいたいの構想を坂井くんが練って、具体的なシナリオとかフレーズを僕が考えて、撮影して、今回はVFXなども盛り込みたいというのが前提にあったので、吉田くんにはその部分を含めて編集頑張ってもらいました。
吉田:どこにVFX技術が使われているかわかりますか?

-え・・・どこでしょう??
吉田:ジェンガが勝手に積まれていくシーンです。
谷口:「積立」というキーワードと「ジェンガが積まれる」というシーンは、コンセプトとして非常に重要な映像になります。
坂井:受賞式でUFJ国際投信の方に、「ジェンガと『eMAXISなら積み方を工夫します』というフレーズがすごくよかった」と誉められました。
谷口:あのフレーズは僕が考えました笑

-あの小さい女の子とタンクトップのおじさんの対比もインパクトがありました。
坂井:女の子を演じてくれたのは僕の知り合いで立命館大学文学部の学生です。とても話し方が上手で今回の役にぴったりでした。おじさん役は映像学部生の多くがお世話になっている役者さんです。
谷口:この役者さんは本当にどんな役でも快く引き受けてくださって、僕たちもいつも助かっています。

-賞金は20万円とすごい高額でした。
坂井:そうなんです。賞金が出たら、使い道は色々あると思いますが、今回は金融機関のコンペでいただいた賞金でもあったので、団体として「Luma口座」を開設し今後の資金として貯金しました。
吉田:団体として口座を作るためには、団体としての規約が必要で、役職者を置かないといけませんでした。だから、坂井くんが代表、谷口くんが副代表、そして僕が監事ということで始動しました。
谷口:小さい集団ですが、こうして規約を作ったり役職を置いたり資金を運用することで僕たちのLumaへの意識も変わりました。僕は何となく始めた集団だったけど、できれば今後も後輩を入れたりしながら将来的にも活動を展開したいとすごく思うようになりました。
坂井:これから世代が変わっても継続活動できるように実績を積みながらLumaをいい形で発展させていきたいと思います。


Luma公式サイト

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写真左から吉田幹生さん、中央が坂井廉さん、右が谷口和輝さん

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映画が大好きすぎて高校から映像制作をおこない、コンペにもチャレンジしていたという谷口くん。映像学部に進学してからもサークルなどで実写映像の制作にとことん取り組んできましたが、次なるテーマは「実写+α」だとの理由で、3回生でゲームゼミを選択。受け手が何を求めているかを分析しながら、ゼミで「遊び」や「企画」を考える力を更に磨きたいと言います。3人の中ではもっともアツく、常に「新しい映像」を考えています。

意外だったのは坂井くんの経歴。幼稚園から高校1年生までずっと空手を続けていて、県大会で入賞するほどの実力の持ち主。これが高校1年生の時の練習時の怪我によって引退を決意。次に何となく「ノリで」入部した放送部でドラマを監督として制作し、全国の高校が集まる新人戦で最優秀賞を受賞。その後も部長になり、NHK高校放送コンテストで決勝まで進んだことにより、文芸入試で映像学部に入学しました。恐らくすごい実力の持ち主。

愛されキャラなのが吉田くん。ご両親が広告系の会社に勤務しているとのことで、元々CMなどに興味があり、かなり早くから映像業界をめざしていたとのこと。自称「CGの変態」で、中学校3年生からCG制作にめざめ、既に高校でMAYAによるCG制作技術を修得。「非現実を現実のように見せる」映画が大好きで、自身も実写の中で生きるCG(VFX)の制作を続けていきたいそうです。

この3人に共通するキーワードが「実写」・「短編」・「インパクト」。CMや短編映像を通じて、世の中に強くて新しいインパクトを残していきたいと言います。得意分野や辿ってきた道はバラバラですが、めざす方向が同じで、お互いが何を考えているか理解し、尊重し、信頼し合っている。そんなLumaのクリエイティブな化学反応で、見る人に映像の魅力をもっともっと伝えて欲しいと思います!

これからも応援しています!!

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