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私はAO選抜入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯4 増山 正太さんの場合 <映像撮影型>

2020.07.29

私はAO選抜入試で映像学部に入学しました:
新入生インタビュー

♯4 増山 正太さんの場合 <映像撮影型>

映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。

2021年度のAO選抜入試の入学試験要項・出願書類は「立命館大学入試情報サイト」の「入学試験要項・出願書類ダウンロード」ページにて公開しています。
ぜひご一読いただき参考にしてください!

「映像学部でとことん作りたい!」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!

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「受験のその先にある自分の夢。この大学に入り、その夢を叶える第一歩を踏み出したい!」

私は、小さな頃からあるゲームがとても好きで、そのゲームには、シナリオの大半を締めるムービーシーンがあり、その映像がつくり出す世界観がとても素晴らしく、他のゲームの他にない魅力を感じていました。

高校生の頃には、ただそのゲームをプレイするのではなく「どうしてこのゲームは人気があるのか」、「この面白さ何なんだろうか」と深く考えるようになり、将来このゲームに少しでも関わる仕事をすることが自分の夢になっていました。

大学でゲームに関する勉強をしたいと思って進路を考えましたが、単にゲームのプログラミングだけを学ぶのではなく、撮影技術や絵コンテなど様々な切り口で深く学びたいということと、作品づくりに欠かすことができないチームワーク、グループワークも重点的に学びたいと思っていました。

そんなある日、私が立命館大学映像学部を知ったのは高校3年の中間テストが終わったあとの6月頃でした。担任の先生からは他の大学もいくつか紹介していただきましたが映像学部での学びの内容を知り「自分の夢を叶えることができるのはこの大学しかない!」と思いました。

 私は関東出身で、立命館大学のことは正直あまり知りませんでした。知ったのは6月とあまり早いほうではなかったので、すぐに情報収集をはじめ、オープンキャンパス、入試説明会に参加して、AO入試のことを中心にとことん質問をしました。

 一次試験の対策として読解力を磨くことを日常でも意識しました。というのは、私は文章を書くのが大の苦手で、作文をする機会はそれまで全くなく、文章力は本当に壊滅的な状況でした。だからこそ、高校の先生、家族にも頼ろうと思いました。知り合いの美術の教授に文書を送って添削してもらうなどしました。
 また、学校の現代文の授業も大切と思い、さらに真剣に授業を受けるようになり、テストの順位で一位を取るほどがんばりました。一次試験だけでなく二次試験の対策を進めるうえでもこの読解力を磨いたことがとても役に立ったと思います。
 文書は、毎日のように誰かに添削してもらいました。担任をはじめ高校の関係者のほぼ全員に見てもらったといっても過言ではないくらいにいろんな人に協力いただきました。

 多くの人に頼ろうと思ったのにはもう一つ理由があります。映像学部の学びの理念を見て、「社会との繋がり」を重視していることを知ったためでした。
 「これは受験だけれど、文書も作品も自己満足ではなく、社会の評価を意識して、誰がみても面白くて良いものを作るということが重要」と思いました。
 そうした意味でも「自分一人の力だけだったら絶対に合格できない」と思い、学校の先生や家族に徹底的に頼ろうと思いました。

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 課題文書では、映像化することを意識して登場人物を絵にしました。また、登場人物の性格なども設定し、絵からインスピレーションが生まれるように対策しました。
 誰かに読んでもらうときも、ただ感想をもらうのではなく、必ず質問をしてもらうようにして、自分から説明するときは、文書の意味や意図をプレゼンするつもりで話しました。

 ほぼ毎日昼休みに高校の先生達に相談に行き、休みの日には5時間以上相談する日もありました。文書の練習だけではなく、「AOは自分のことを知るのが大切、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか、自分の目標や夢を知るのが大切」と思っていたので、そういう話もたくさんしました。


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 二次試験の対策では、家族にテーマを出題してもらい、ストーリーを考え写真を撮る練習をしました。1次試験の合格後は毎日撮影の練習をしました。
 複数の写真で一つのストーリーを考える練習をしましたが、写真一枚一枚にしっかりと意味を込めることを意識しました。
 入試相談会などで先輩からいろんな話を聞いていましたが、自分なりにできること、自分なりの考えをどう込めるかを意識しました。
 プレゼンテーションでは、一次試験のときから練習してきた質問に対してプレゼンするつもりで答える練習が生きたと思います。

 面接の対策は、話す内容を書き出すことはしませんでした。自分の言葉で話す練習をすることのほうが重要と思い、とにかく話す練習を何度もしました。
 それでも実際に面接が始まる前は、震えるくらい緊張しました。面接の部屋に入る時に、ずっと支えてきてくれた家族のことや、学校の先生たちが思い浮かびました。

 「これは受験のためではなく、自分の夢のため。この部屋の扉を開ければ自分の夢を叶える第一歩につながる!」と思えました。きっと、受験のためという気持ちでは落ちていたのではないかと思います。

 合格発表を見た時、すごく嬉しかったのはもちろんのこと、多くの人たちに支えてもらい対策してきたので、安心感もまた大きかったです。
 それから、「この合格は通過点」とも思いました。自分にとって「ゲームは今まで趣味的なものだったが、夢に向かっていく道筋がついた」と思い、もっとがんばらなくてはと思いました。


AO入試の対策や勉強をしているとき、夜眠れない日があって辛い時期もありました。なんでこんなに辛い思いをして受験しているんだろう、と思うこともありましたが「この大学に入ったら夢が叶うかもしれない」と自分の目標を思い出して、がんばりました。それまで受験とか義務教育はゲームには関係ないものだと思っていたのですが、自分の夢につながっていっている、役に立っていると思えるようになっていました。

映像学部に入った今は、何より仲間の存在が大きいです。みんなどんどんチャレンジしていますし、作品をSNSにアップしたり、作品を応募して受賞しているのを見ると、とても刺激になります。
高校生のときはこうした作品を作ることや公開していくことに対して少し控えめになっていましたが、映像学部に入ってからは「どんどん挑戦しよう!」「やらなければ損」という雰囲気で、それがとても楽しいです。
オンライン授業で行き詰まったときも、学部の先生に相談すると、親身になって話を聞いてくれましたし、とても感謝しています。

最後に、私はAO入試の対策も勉強も遅くはじめたほうだと思います。でも、こうして合格することができました。AO入試は熱意があれば挑戦できるいい入試だと思います。だから、AO入試に関心がある方は、夢があればあきらめないで挑戦してほしいと思います。

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増山さんは、受験は通過点と考え、その先の自分の目標や夢を常に意識していました。そうしたしっかりとした道筋があったため、文書作成や面接などでも自分の考えを表現しやすく、相手にも伝わりやすいものになったのだと思います。

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