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私はAO選抜入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯1 島北 千代音さんの場合 <絵コンテ作画型>

2021.06.11

私はAO入試で映像学部に入学しました:
新入生インタビュー
#1 島北 千代音さんの場合〈絵コンテ作画型〉

映像学部映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。


「映像学部でとことん作りたい!」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!

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「世界中の人を笑顔にして、人の心が必要としている言葉や芸術作品を生みだす一員になりたい!」

私は、幼い時からアートやエンターテインメントに興味があり、人を楽しませられるような人間になりたいと思っていました。小学6年生の頃に『アナと雪の女王』観てから映画の仕事に興味を持ち始めました。でも「実際、そういう仕事は現実的じゃない」と思い、周りには別の職業を自分の夢だと語っていました。

大学受験が近づいてきたあるとき、映画を作る仕事がしたい!と思ったことを思い出しました。この映画を通じて「世界中の人を笑顔にすること、その時代に生きる人の心が必要とする言葉や芸術を作る仕事の素晴らしさや意義深さ」を感じたことを思い出したのです。

元々あった「仕事を通じて人を楽しませたい」という思いと、映画をつくるという仕事の素晴らしさを思い出し、「ここで自分の気持ちに正直にならないと一生後悔する」と思いました。

進学先の大学を選ぶとき、はじめは芸術大学や美術大学を中心に探していました。その中で映像制作などの専門的なことを学ぶことに関心が高まっていき、そんな時に立命館大学映像学部を知りました。

在学生の方がアップしている動画をみたり、この映像学部ホームページのAO入試体験談の記事を読んだりして、意欲がある学生が通っていると感じて、私のように知識や経験がなくても意欲が高ければ受け入れてくれるのではと思ったのも、映像学部を志望した大きなきっかけです。

また、高校生では演劇部に入ったのですが、きっかけは、物語を作ることに生かせると思ったからです。演者や脚本、裏方など一通り経験し、部長もしていたので部の運営や部員をまとめることなど様々な経験をさせていただきました。これらが、物語や作品を作る上での貴重な経験になっているとも思います。



「試験対策をしていく中で自身の苦手を発見し、工夫を重ねました」

試験対策は高校3年生になる前の春休み頃からはじめました。
まず、「エントリーシート」の対策は、担任の先生に添削していただき、相手に伝わりやすくなるように意識して作りました。読み手のことを考えすぎて、物語がシンプルになり過ぎないように、自分の思いもしっかり入れるように心掛けました。

「課題文書」の対策は、国語の先生に協力をお願いし、ランダムにお題を出していただき、起承転結のプロットを書いてから作成するようにしました。
私は物語の構築が苦手で、物語の一場面を書くことはできても、シーンを重ねていって伏線をしっかり回収するなどの構築ができず「一直線」な構成になってしまうことが多くありました。

対策としては、まず日々の授業で特に現代文で先生が解説していることをしっかり聞いて知識を得て実践しました。例えば「短い文書が良い文章」という先生の言葉を意識して取り入れるなど、生かせる知識は全部生かそういう気持ちで書いていました。
また、映像が浮かぶような文を作るよう心掛けました。最初は情景や登場人物の説明を書いて、最後に進むにつれてどんどん情報量を足していくなど、物語全体に強弱がつくようにしました。

文章の一行目が特に大切と思い、そこに俯瞰した情景を書いて、そのあと細かい説明を書く構成にしました。また、例えば「満天の星空」と書く時も「深海のような真っ暗な空」のような喩えを使い、海と空のように相反するものを組み合わせる表現を取り入れるなどしました。
また、無理に伏線を貼ることはせずに、最後に主人公が伝えたかった気持ちをしっかり書くなど、最後に情報量を多くするなどの工夫もしました。

第二次選考の試験対策は、美術の先生に頼み、いろいろなお題を出していただき、時間内に起承転結をつけた物語を考え、絵コンテにする練習を繰り返しました。

また、プレゼンテーションでは、自分で作成した物語をシンプルに頭の中で整理して、それをプレゼンで説明するということが苦手でした。物語について語り過ぎて時間オーバーになることが多かったので、時間内に説明する練習を何度も行いました。

面接は、どちらかというと得意なほうで、対策としては事前に先生の専門分野について調べて臨みました。実際に面接では自分の関心が高い3DCGと2Dのアニメーションの違いについて自分の考えを話しました。その面接委員の先生がCGのご専門のご本人であることは後から知って驚きましたが。

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「受験で迷ったり悩んだときは、とにかく焦らず、日々自分の中にある思いをメモか何かに貯めておく」

受験生のときは、定期試験や勉強など、日々やらなければいけないことがたくさんあり、焦ることがありますが、私はとにかく焦らず、日々浮かんできたことや感じたことを日記のようにメモしていました。毎日でなくてもいいし、一文でも一言でもいいし、長くてもいい。そのままの思いを書いていました。あとから見返して物語に繋げてみたりする。それが物語や制作に繋がらなくてもとにかく焦らずにやってきました。絵を描く練習をするとか、思いついたアイディアをスマホに書くというのが、ちょっとした積み重ねがいつか役に立つ。

「自信がないときこそ焦らないことが本当に大切」
「自分の気持ちに正直になることが大切」


受験生の段階であれば迷うこともまずやってみて失敗することもできる、そういうふうに思って行動してきました。

受験生の方で、もし迷ったときは、物語をつくることに正解はないので、自分に合った、自分が好きな物語はどういうものかなということを知ることから始めるといいと思います。



「今の目標は卒業制作で自分の作りたい物語を作る」

とりあえず今の一番の目標は卒業制作で自分の作りたい物語を作ること。そのために今は、自分の興味のある分野はとことん追求するようにしています。特に苦手なシナリオ制作が学べるシナリオ基礎などの授業では、いろんな方のシナリオを読んだり、人からアドバイスをもらったりできるのでとても楽しいです。
自分の将来は、映像制作をする仕事に就きたいと思っています。大学に入るまでは、卒業後はディズニーの関連の会社で働きたいと思っていましたが、映像学部を目指すという目標ができたときに、たくさんのジャンルの映画を見るようになり、ディズニー以外にも素晴らしい会社がたくさんあることを知りました。

また、入学して二週間ほどで授業はオンラインに切り替わってしまいましたが、友達も出来て自宅で授業を受ける中、連絡を取って情報を共有しています。
友達となかなか対面では会えないのはさびしいですが、3回生以上の実写ゼミのお手伝いのお話もいただき経験を積めるので嬉しいです。
サークルや自主ゼミの活動が少しずつですが始まったのでわくわくしています。

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インタビューを通して、島北さんは大学を選ぶ段階においても、試験対策を考えるうえでも、常に自分の気持ちに向き合ってきたのが印象的で、本質的な部分を深く考えきたのだと感じました。

作品づくりなど何かを表現するうえではとても大切なことだと思います。

さて、AO選抜入試の体験談は今後も続々と掲載していく予定ですので、関心がある方もそうでない方も、ぜひ引き続き映像学部ホームページをチェックしてください!

また、「2021年度 オープンキャンパス」に関するお知らせです!
今年は、昨年実施できなかった対面形式でのオープンキャンパスを8月1日(日)に開催予定です!

映像学部では対面形式の企画に加え、オンラインでの「ライブ配信」形式の企画を盛りだくさん予定しています!
京都のキャンパスまで来れない方々も、ぜひこのライブ配信企画にご参加ください。
詳細は追って本サイト(映像学部ホームページ)で公開予定です!

8月1日(日)は、みなさまぜひオープンキャンパスをご予定ください!


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