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私はAO入試で映像学部に入学しました: 新入生インタビュー #4 乾 拓歩さんの場合〈絵コンテ作画型〉

2021.07.15

私はAO入試で映像学部に入学しました:
新入生インタビュー
#4 乾 拓歩さんの場合〈絵コンテ作画型〉

映像学部映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。

「映像学部でとことん作りたい!」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!


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『大学でここまで本格的な映像が作れることに衝撃を受けました!』

昔から絵を描くこと、映画を観ることが好きで漠然と映画関係の仕事に就きたいと思っていました。そんな中、中学3年生の時にイオンモールKyotoで行われていた卒業制作展である「立命館映像展」に参加して映像学部を知りました。

「大学でここまで本格的に映像を作ることができるとは!」と衝撃を受け、その時に映像学部に進学しよう!と決めました。

絵を描くことが好きだったので、立命館大学以外にも、芸大や専門学校への進学を考えたこともありました。芸大や専門学校は、たぶん同じ境遇や同じ考え方の人が集まっていて楽しい環境で学べるとは思いましたが、価値観が違い住む世界が違う人達と関わって刺激を受けて自分自身の成長につなげたいと思い、様々な学部のある総合大学に魅力を感じていました。

「映像のマネジメントする力、プロデュースする力、コンテンツを売り込む力、外部に発信する力がこの先必要になる」
と考え、いろいろな学校を見た中で映像学部が一番活発だと思ったことも、進学先を決めた大きな理由の一つです。


情報収集の一つとして、高校にある先輩達の過去のレポートを読んだり、オープンキャンパスのAO相談会にも参加したりして、いろんな方のお話を聞きました。


『計画的に試験対策をすることが大事』

まずエントリーシートについて、映像というジャンルに対して自分はいろいろな角度から捉えていることをアピールして「この生徒は入学したら面白そうだな」と思っていただけるように書きました。例えば、高校の時に入っていた放送部での経験も書きましたし、映像作品で面白いとされるカメラワークの構図、映像作品が伝えようとしている社会性、現代の人々が求める映画とは、など自分なりの意見を書きました。

課題文章の対策としては、今まで長編作品ばかり観てきたので、課題文書を試しに書いたときに、文章量が膨大になってしまいました。これはまずいと思い、短編作品をたくさん観て簡潔なストーリーテーリングを意識した練習をしました。
起承転結がしっかりしている「ピクサー作品」の短編集や「世にも奇妙な物語」を観たり、Netflixにある短編集や、短編小説を読んだりして参考にしていました。
4つくらい物語を書いて、家族や高校の先生に読んでいただき、1番評判がいいものを選び添削していただき提出しました。


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また、第二次選考の対策は、時間内に絵コンテを描いてプレゼンをする練習を何回もしました。絵を描くことは好きでしたが写実的な絵を描くことは苦手だったので、本屋で絵コンテ集を買ってきて基礎から勉強しました。映画を観た時も「この構図がいいな」と思った場面を模写したりしていました。
実写の絵コンテの場合は、誰がどこで何をしているかを伝えることが大切だと思ったので、画力より、遠近感やわかりやすい構図、空間を描写する力を磨きました。また、絵コンテを描く時に、わかりやすい構図で描いていた方がその後のプレゼンテーションの試験のときに説明しやすいので、それを意識して練習をしていました。

実は、本格的にこれらのAO選抜入試の対策を始めたのは入試要項が公開されてからだったので、試験日の3か月ほど前でした。短い期間での対策ではあったのですが、絵を描くことや映画を観て他の人のレビューを分析したりすることは、AO選抜入試の対策を始める前からやっていたので、これが生かされた部分もあると思います。

試験当日は、エントリーシートの内容を頭に叩き込んで、回答するときに自分の中にある軸がブレないように考えて挑みました。また、プレゼンテーションでの回答に深みが増すように、絵コンテの構図や、想定している対象者などの想定をしっかり固めるようにしました。質問されたことを説明する時は、具体的な作品名をあげると、面接官の方が想像しやすいのでいいと思います。

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『AO対策は自分なりの心の支えを探して取り組むことも大切』

AO選抜入試対策の勉強は、一般入試とは試験対策と全然違うので、高校のみんなが一般入試に向けて勉強しているときに、私だけ休み時間とかに絵コンテの構図を考えてひたすら描いて孤独な状況だったので「自分だけこんな状況で大丈夫なのだろうか」と不安感で精神的にきびしい時期もありました。何かしら心の支えを探しておく方がいいと思います。私の場合は寄り添ってくれる音楽を聴いて頑張っていました。

また、対策を考えるときは、映像学部の過去のAO選抜入試の傾向だけを見て対策をたてるのではなく、もう少し広い視点で絵コンテとは何かと言うことを理解して頭の中で分析してしっかり理解しておくことが大切だと思います。

自分の好きな分野をエントリーシート、課題文章で取り上げることが大切だと思います。恋愛、アニメ、アクション系、さまざまあると思いますが、自分が熱く語れる分野で勝負することをおすすめしたいと思います。

最後に、大学生活では、入学して3か月程経ちますが、とても充実しています。
他学部の学生との授業もあり、全然違う価値観を持つ人と会えることが楽しいです。逆に映像学部にはもうひとりの自分か!?と思うくらい同じ境遇や考え方の人がいて面白いです。そういう意味でもものづくりをする上でとてもいい環境だと思います。

また、大学では発表する機会が多いので、自分をアピールしたい人にはとてもいい環境だと思います。


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インタビューを通して、乾さんは、絵や映画などの作品自体が好きなだけではなく、その背景にあるテーマや、それを見た人の反応や社会的な反響にも注目して鑑賞をしてこられたのがよく伝わってきました。そうした常日頃から多角的なものの見方を意識していることが試験対策に直結していったのだと思います。


さて、2021年度の「オープンキャンパス」に関するお知らせです!

今年は、昨年実施できなかった対面形式でのオープンキャンパスを8月1日(日)に開催予定です!また、映像学部では対面形式の企画に加え、オンラインでの「ライブ配信」形式の企画を盛りだくさん予定しています!

京都のキャンパスまで来られない方々も、ぜひこのライブ配信企画にご参加ください。

オンラインでAO選抜入試に関する相談ができる「オンライン相談カフェ(グループ相談会)」も実施します!(先着順で定員がございます)

企画内容や申込方法など詳細は以下のサイトからご覧ください。
みなさま、ぜひご参加ください!

【2021年度 立命館大学 オープンキャンパス サイト】
対面企画  → こちら
ライブ配信企画・オンライン相談カフェ  → こちら

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