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映像学部の授業を知りたい! vol.7

2023.01.16

vol.7 「ゲーム制作実習I」

映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。

この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。

「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。

※授業は2022年度開講のカリキュラムです。2023年度は科目名称等が変更になる場合があります。


*****第7回『ゲーム制作実習I』*****
第7回は『ゲーム制作実習I』の授業内容に迫ります・・・!

Q.ゲーム制作実習Iはどんな授業ですか?
の授業では、ネット時代のゲーム制作における基礎的事項を総合的に体得するため、「HTML5」と「CSS3」、「JavaScript」を用いた制作実習を行います。大半の講義は【理論PART】と【制作PART】の2部構成で進められ、ゲームデザインの基本を踏まえたプログラミング技術習得を目指します。具体的には、先ず、古典的アナログ・コンテンツである「紙芝居」の制作を通じ、アートワークの基礎を学びつつ、物語構成の基本を学びます。次に、紙芝居にギミックや分岐構造を埋め込むことで、アドベンチャーゲームへと改造します。このプロセスを通じ、ゲームプログラミングの基礎を習得するとともに、「物語のゲーム化」という問題をとらえる能力を養う授業です。

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Q.授業の特徴はどんなところにありますか?
の授業の特徴は、なんといってもゲーム制作の学びを紙芝居づくりから始めるところにあります。ゲスト講師として実際に紙芝居師として活動されておられる方をお招きし、実演を行って頂くなど様々なユニークな内容が含まれます。紙芝居というアナログコンテンツを発展させて、デジタルゲームに仕上るためには、紙芝居師が担っていたストーリーテラーの役割を仕組みとして実装するためにはどうしたらよいかを考える必要があります。また、物語の分岐やインタラクティブな要素をどのようにコンテンツに付与するかをじっくり考えることも重要になります。こうした過程を通じて、受講生はゲーム制作を行う上での要点を自然に体得することができます。

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それでは受講生の声を聞いてみましょう!
回は、2名の学生が回答してくれました!!

★なぜこの授業を受講しようと思いましたか?
Aさん
まずは紙芝居から自由に物語を考え、自分の世界観をゲームで表現することができる点に魅力を感じました。また、ゲームのプログラミング知識がなくても紙芝居から始まるので、楽しくゲーム制作ができると思い受講を決めました。

Bさん
ゲームをプレイすることが好きなので、初めからゲーム系の授業なら無理矢理にでも受講しようと考えていました。とりわけこの授業には、アナログによる紙芝居の制作をデジタルによるアドベンチャーゲームの制作につなげるという独特のプロセスがあることが印象的でした。

★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか?
Aさん
既に存在しているゲームではなく自分だけのゲームを作ることができます。自分の完成した紙芝居からゲーム要素を考えるので、全く新しいゲームを構築しているというわくわく感を味わうことができました!また、先生方も優しく丁寧に教えて下さるので、プログラミングを考えるのも楽しかったです。

Bさん
思い起こしてみると、あらかじめ感じていた魅力が効果的に自分に降りかかってきたように思います。ブラックボックスの多い計算機を通さず、紙とペンの紙芝居の制作を経験することで、自分の地力や自分にどのような志向があるかを手を動かしたからこそ自覚することができました。

★この授業で学んでいることを今後どのようにいかしたいですか?
Aさん
創作活動において新しいものを作るためには、一度既存の型を忘れて、自分の表現しやすい方法であったり、アナログなもので表現したり、自由に発想することが重要であると分かりました。この発見を胸に今後も作品制作に取り組んで行きたいです!

Bさん
この授業での講義と実践は、実際にゲーム制作へ直結できる技術であり、かつゲーム制作だけにとどまらない考え方でもあるので、イメージの種とそれをゲーム的な形にする水を同時に得た感覚です。それが今後どのようにいかせるかまだ分かりませんが、ポジティブに取り組んでいきたいです!

★最後に・・・
Aさん
今回ゲーム制作実習Ⅰで学んだことは、ゲームについてはもちろんですが、どのような映像分野に進んでも必要となる力であると感じました。なぜなら、表現の仕方は違うけれど、「創作」という点で共通しているからです。映像学部では様々な分野から創作の仕方を学ぶことができます!!

Bさん
映像分野や自分の専門としたい領域に軸足を置きつつ、たくさん寄り道できます。道草を食って離散的に散歩できる選択肢があることが映像学部の魅力です。私自身、「ゲーム」のことだけ考えるつもりで入学しましたが、今や全てのゾーンに心惹かれており、結果「イメージ・メディア・工業製品としてのゲーム」を考えるようになって、つまり視野がぐんと広がり、解像度がシュッと上がりました。学科による専門の分割がないという学部の特徴を活かすよう志向するとより楽しいです。


「ゲーム制作実習Ⅰ」も前回の「映像制作実習Ⅱ」と同様に、自身で受講の登録を行うことで受講が可能となる科目となっています。受講生の声にもあったように、映像学部に入学して、「学科により専門の分割がないため、視野が広がった」学生はたくさんいます。
映像学部では、学科ではなく「5つのゾーン」を軸に、多様な映像分野を開拓し、映像を通じて広く人類と社会に貢献していく人材を育成していきます!

今回は、2人の受講生に回答いただきました。皆さんの一助となれば幸いです。

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第7回は『ゲーム制作実習I』でした!次回もお楽しみに・・!


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