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映像学部の授業を知りたい! vol.9

2023.1.27

vol.9 「映像社会論」

映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。

この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。

「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。

※授業は2022年度開講のカリキュラムです。2023年度は科目名称等が変更になる場合があります。


*****第9回『映像社会論』*****
第9回は『映像社会論』の授業の紹介です。

Q.映像社会論はどんな授業ですか?
の授業は、映像を通して「社会」と「人間」を理解する方法を学ぶ授業です。人間は社会的存在であるために、当然映像は社会的関係の中で生産され、消費されます。従って、「映像」というものは、そのような社会という生活世界(lebenswelt)における人間活動の結果として外在化した表象であると定義したいです。この授業は、そのような「映像」を通して社会を理解することを試みますが、そこで得られた理解だけが究極的目的ではありません。映像から得られた社会理解に基づき、映像学部における映像作品の制作や他の研究への応用をしていくリサイクルシステムを目指しています。具体的には、社会と人間と映像に関する理解を高めて、より高度な映像作品の制作や、より高度な研究に発展していける、土台を作ることであります。

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Q.授業を通してなにを学ぶことができますか?
像とは何かという根本的な問いについて社会と人間と関連して説明できる思考能力を育てることができます。

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それでは受講生の声を聞いてみましょう!
回は、2名の学生が回答してくれました!!

★なぜこの授業を受講しようと思いましたか?
Aさん
映像は社会と緊密に結びついています。今や映像と一切関連のない業界はもはや存在しません。そのため、映像を社会学、哲学の観点から捉え、映像とは何かについて改めて考え直すことが必要であると思い、受講することにしました!

Bさん
入学前から、映像の制作方法だけでなく、「映像とは何なのか・どういうものなのか」に強い興味を持っていました。映像が人や社会にとってどんなもので、映像によって何を伝えることができるのかを知ることで、それが自分の制作にも活かせると思い、受講を決めました。

★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか?
Aさん
まず、先生が抽象的な理論についてわかりやすく身近な例を挙げ説明をしてくれることです。社会学や哲学について知識のない私でも、先生のわかりやすい説明のおかげで理解することができました。また、文献を読み、その要約を受講生が発表することも魅力だと感じています。文献を各自で読むだけでなく、それを発表という形でアウトプットすることにより、発表者以外の受講生だけでなく発表者の理解も深まります。

Bさん
この授業を通じて映像とは何かを学問的に分析することは、「映像とは何か」という問いの自分なりの答えを見つけることに繋がりました。またそれによって自分がどんな映像を作りたいのかに気づくことができると感じました。

★この授業で学んでいることを今後どのようにいかしたいですか?
Aさん
今後は、広告映像やドキュメンタリー映像を制作する際に、学んだことを生かしたいです。広告映像は、社会に生きる人々、消費者へ影響を与える映像であり、ドキュメンタリー映像の制作においては、社会に生きる人々とのコミュニケーションが非常に重要です。つまり、両者は社会に非常に密接に関わっています。授業で学んだ社会学もしくは哲学的な視野を活用し、制作したいです!


Bさん
映像というものの背景にある社会的・思想的な背景を知ることができたので、映像を鑑賞・制作する際に生かしたいです!

★最後に・・・
Aさん
映像学部の魅力は、ずばり角的な視点を通して「映像」に触れることができることです。映像学部では、映像を制作するだけでも、理論を学ぶだけでもありません。どちらか一方に特化した学校は他に沢山あると思います。しかし、理論を学びつつ、映像を制作することによって、総合的に「映像」について学ぶことができる場所は、本学部以外には殆どないでしょう。ここ立命館大学映像学部では、知識や技能をバランスよく勉強できることによって、「映像」をあらゆる視点から捉えられるようになるということが、魅力だと思います。 

Bさん
大学という機関なので、制作の技術だけでなく、学問的な観点から「映像とは何か」を見つめられることが魅力だと思います。また、映像と一括りに言っても映像の幅広い分野を網羅しているため、様々な先生方や仲間と関わることができるのが映像学部の良いところです。

「映像社会論」は、5つのゾーンのうち、社会映像ゾーンの科目となっています。今回、社会映像ゾーンの授業は初めての紹介となりましたが、皆さんいかがでしたでしょうか。「映像とは何か」を学ぶことで、改めて自分が何を作りたいのかを見つめなおすことができるとても素敵な授業ですね。

今回は、2人の受講生に回答いただきました。皆さんの一助となれば幸いです。

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第9回は『映像社会論』でした!次回もお楽しみに・・!

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