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2017年度北京大学×立命館大学連携講座「現代中国の若者意識を多面的に捉える 」(全4回)

時間:16:30~18:00 / 17:00~19:00

場所:立命館大学衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム

立命館孔子学院では、毎年、北京大学と協力し、連携講座を開催しています。
北京大学と立命館大学の経験豊かな講師陣が、中国文化・社会・経済などについて幅広く分かりやすくお話します。

今年は「現代中国の若者意識を多面的に捉える」というメインテーマのもと、4名の講師が現代中国の若者についてひも解きます。
(北京大学講師による講演は、中国語・逐次通訳となります。)


テーマ:「現代中国の若者意識を多面的に捉える」<全4回>

中国では今、「80后・90后」と呼ばれる1980年代、90年代生まれの一人っ子世代が20代、30代となり、社会に進出している。
生まれた時には「大躍進」や「文化大革命」は既に過去のものであり、「超新人類」とも呼ばれるこの世代は、また、デジタルネイティブ世代でもあり、上の世代とは一線を画している。
今回の一連の講義を通して、彼らの思考、生活などを多角的、多面的に捉え、同時代的に分析し、今後の行方を探る。

第1回 5月11日(木) 東アジアのサブカルチャーと若者の心
―マンガ・アニメ。ライトノベル・コスプレ、そして村上春樹―(終了)
千野 拓政 氏(早稲田大学文学学術院教授)
第2回 5月25日(木) 現代若者の異性観(終了) 福島 香織 氏(フリーランスジャーナリスト)
第3回 6月1日(木) 「80后・90后」とよばれる中国の超新人類の特徴、構造的な社会的位置(structural social positions)および彼らのメンタル面の特質について聴衆者と共に考える(終了) 劉 能 氏(北京大学社会学系教授)
第4回 6月2日(金) ビッグデータから見た80后90后の消費習慣及びその変化傾向(終了) 馮 科 氏(北京大学経済学院副教授)
会場:立命館大学衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム

時間:5月11日、25日 16:30~18:00(16:00~受付開始)
   6月1日、2日  17:00~19:00(16:30~受付開始)

定員:75名(先着順・事前申込制)

参加費:無料


講義概要・講師紹介

■第1回  東アジアのサブカルチャーと若者の心―マンガ・アニメ。ライトノベル・コスプレ、そして村上春樹―  (千野 拓政 氏・早稲田大学文学学術院教授)

<講義概要>

近年、文学の周縁化や若者の文学離れが叫ばれる一方で、ライトノベル、マンガ・アニメ、ゲーム、コスプレや二次創作を含む同人活動などのサブカルチャーが若者に人気を博している。だが、けっして若者が作品を読まなくなったわけではない。かれらが好む作品が以前のような文学作品から変わってきているのだ。それは、かれらのテクストの読み方が変化していること、それとともに作品と読者の関係が変化していることを意味している。そして、その背景には若者の心の変化がある。しかも、それは日本だけでなく、東アジアの各都市を通じて見られる現象なのだ、そうした現象は私たちに何を物語っているのだろうか。東アジア諸都市の若者の今を探る。

<講師紹介>

1953年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻は中国近現代文学・文化。近代文学の形成から、現在の文学・サブカルチャーまでを扱い、同時代文学の翻訳・紹介、映画評にも力を入れている。著訳書に李輝『囚われた文学者たち』(岩波書店、共訳、1996年)、『東アジアのサブカルチャーと若者のこころ』(勉誠出版、編著、2012年)、『当代東亜城市』(上海書店出版社、共著、2008年)などがある。

■第2回  現代若者の異性観  (福島 香織 氏・フリーランスジャーナリスト)

<講義概要>

長期にわたる一人っ子政策でおきた男女不均衡、伝統的家族間の崩壊の中でおきた、若者の異性観、恋愛観、結婚観を最近の話題のニュースや人気の小説、テレビドラマなどから読み解く。婚活サイトがなぜ隆盛なのか、春節前のレンタル彼女・彼氏の現状、その一方でGLTBの問題など。

<講師紹介>

1967年生まれ。大阪大学文学部卒業後、平成3年に産経新聞大阪本社入社。上海留学を経て2001年に香港支局長、02~08年に中国総局(北京)特派員。09年に退社しフリーランサーに。 著作に「中国の女」(文春文庫)「現代中国悪女列伝」(文春新書)「赤い帝国・中国が滅びる日」(ベストセラーズ)「孔子を捨てた国 現代中国残酷物語」(飛鳥新社)

■第3回  「80后・90后」とよばれる中国の超新人類の特徴、構造的な社会的位置(structural social positions)および彼らのメンタル面の特質について聴衆者と共に考える  (劉 能 氏・北京大学社会学系教授)

<講義概要>

1)講演導入部では、まず、中国の世代構成 (generational framework)をざっと紹介すると共に、各世代の代表的な考え方・意識の特徴を述べる。 2)その後、80后90后等の若者世代が存在する構造的な社会的位置を提示する。とりわけ、彼らを取り巻く社会的環境(改革開放、中国の国際的地位の变化と消費社会の形成)・政策環境(一人っ子政策、大学教育の拡大等)・その他重要な構造的社会の変遷(例:ネットサブカルチャーの到来、恋愛スタイルの変化等)が、如何に彼らの意識や思考を形成してきたのかに迫る。 3)世代交代理論を示し、80后90后と中国社会との将来的進化の行方を推測する。

<講師紹介>

1992年7月 天津・南開大学社会学系学士課程修了
1995年7月 天津・南開大学修士課程修了
1998年7月 北京大学社会学系博士課程修了。在学中は、著名な社会学者・人類学者である費孝通教授に師事
1998年7月~2000年8月 北京大学社会学人類学研究所講師
2000年9月~現在 北京大学社会学系講師、副教授を経て、教授、博士研究生指導教員
2004年11月~2005年6月 アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校 訪問学者
2015年3月~2015年4月 フランス・リヨン高等師範学校 客員教授
中国国家社会科学基金中華学術外国語翻訳プロジェクト社会学チーム評価専門家
British Journal of Sociology, Current Sociology, Sociology and Anthropology等雑誌の校閲専門家
研究分野は社会の変遷と社会問題、都市研究、社会運動と集団行動、青少年研究、生活方式と消費


■第4回   ビッグデータから見た80后90后の消費習慣及びその変化傾向  (馮 科 氏・北京大学経済学院副教授)

<講義概要>

次の10年の消費リーダーは80后90后である。そこで必要なのは彼らの消費心理・消費習慣についての研究である。講演では消費欲望・消費需要・消費観念・消費能力、これら四つの方面からその消費傾向を予測し、更には以下について分析を行う。 80后90后の人口比率と地域分布、行動特性、ネット環境、及び彼らの消費シェアが市場に及ぼす影響;異なる教育背景・文化概念に注目し、収支比率や成熟度が消費習慣にもたらす影響;更には女性消費者の既婚/未婚、子供の有無、仕事の有無;トレンド追求、ブランド志向、消費計画の有無;ネットショッピングの趣向;消費決定の際において、家族・友人から、又は有名タレント起用広告からの影響の有無;ネットワーク環境に対する厳密な優先順位の有無;支払い方法などの要因、これらは全て彼らの消費習慣に深刻な影響を及ぼしている。 これらの分析を通じて、80后90后の消費習慣の変化傾向に迫る。

<講師紹介>

2002年7月 北京大学経済学院経済学博士課程修了
2006年3月 金鷹基金管理株式会社総経理補佐
2009年1月 北京大学経済学院応用経済学博士研究員
2010年1月 北京大学ソフトウェア&マイクロエレクトロニクス学院副教授
2010年1月~現在 北京大学経済学院副教授、博士研究生指導教員
研究分野はマクロ金融論、不動産金融、投資及び資本市場、ネット金融

会場のご案内

立命館大学衣笠キャンパス交通アクセス:https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
キャンパスマップ:(平井嘉一郎記念図書館:1番)※カンファレンスルームは図書館入口を入ってすぐの左手になります。(ゲート手前左側)


お申し込み方法

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