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↑(向かって左側)歌川さん


2012年度 実写ゼミ 卒業
フリーランス(ドキュメンタリー映画監督など)
千葉県   在住


今なにやってるの?

ドキュメンタリー映画を制作しています。前作の「Cambodian Textiles」は、幸運なことにギリシャやカンボジア、スペイン、日本各地で上映され、様々な経験をさせて頂きました。現在は、プノンペン&東京、タイ、浦安で制作中のドキュメンタリー映画をそれぞれブラッシュアップさせているところです。その他にも、映像制作や映画にまつわる様々なことをフリーランスでやりながら、なんとか生活しています。
私は在学中から映画が好きでしたが、同期に比べるとそれほど映画に詳しくないし、映画だけに熱狂できるようなタイプではありませんでした。それよりも社会や人に興味があるのだとある時に気がつけたので、心がだいぶ楽になって、今も映画の近くで仕事が続けられているのだと思います。くじけそうになった時は「どう転んでも80歳くらいまで生きれば人間みな死んでしまうので、自分が良いと思ったことをやり続けよう」と思って頑張っています。それはやりたくないことをやらないということではなく、自分が楽しんでやれるような接点やスペースをどれだけ作れるかということでもあると思うので、日々努力してやっています。


休みの日はなにしてるの?

卒業してから積極的に”旅”へ出るようになりました。ミニシアターや映画祭などにも足を運んでいます。
学生時代は楽しかったですが、学内の活動とは別にもっと自分から社会へ出ていけば良かったなあとも思っています。私の場合は映画制作をやっていたのに、映画を作っては映画祭に出して一喜一憂しているだけでした。そんな在学時を振り返ると勿体無いなあと思います。時間に余裕があったのだから、ミニシアターや映画祭、フィールドワークを通して、もっと社会と繋がっておけば良かったと少し後悔しています。
奈良国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭などでは、ボランティアスタッフの募集があり、顔が見える形で深く関わることもできるので在学生にはオススメです。旅行気分で行ってみると、友達が沢山出来て楽しいし良い刺激になると思います。関西のミニシアターに関しても、私の学生時代よりも充実していると思うので羨ましいです。京都に新しくオープンした出町座も参加している「次世代映画ショーケース」など魅力的だと思います。(2019年3月1日までの期間限定での開催です!)
https://www.zisedai-eiga.com/


大学生の時はどうしてたっけ?

ジャンボのお好み焼き、嵐電の桜、実写制作ゼミ、映画批評や制作系の授業、河本さんとのポスプロ、笑いすぎて窒息死しそうになった中国遠征、酔い潰れた後輩の松本くんを自宅に泊めたこと。楽しい思い出がいっぱいです。


これからの目標ってある?

具体的な目標はないですが、「結果に一喜一憂しないで、自分の興味をミニマムにどれだけ追求し続けられるか。それでちゃんと生活していけるようにどれだけ知恵を絞れるか。変化を恐れず、カオスな世界にどんどん飛び込んでいけるか。」が大事だと思っています。あとは、もっと人間的に成長しなければと痛感する毎日です。30,40,50代で良い仕事が出来るようにコツコツ頑張ろうと思います。


最後に告知をどうぞ!

去年の夏に”フェスティバル/トーキョー”という国際舞台芸術祭の依頼で、プノンペンのアーティストたちへのインタビュー集を制作しました。制作を通して、カンボジアのアーティスト達と出会えたことが非常に刺激的な経験でした。同世代とは思えぬ知性と行動力を目の当たりにし、良い刺激を貰いました。限られた条件の中で制作された展示用のインスタレーションにはなりますが、もし興味があれば覗いてみてください。



3月28-31日までスペインのバルセロナで開催されるファッションにフォーカスした映画祭Moritz feed dog 2019で拙作「Cambodian Textiles」が上映されます。

http://moritz.feeddog.org/programa-2019/?fbclid=IwAR11XsOkWmANVslRLzJhqn3z1CfPTJHoVazPf2DT-9GFNnmxxnRS50nC2tk

そして重複になりますが、次世代映画ショーケースの作品は本当に良作ばかりなのでぜひ劇場へ。(2019年3月1日までの期間限定での開催です!)

https://www.zisedai-eiga.com




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