ニュース

【JSSF2022 Day 5】夢のような5日間が終了

2022.11.22

 最終日のDay 5の午前中は、生徒に多くの学びを与えるScience Zoneが実施されました。近年では期間中に多くのグループワークを取り入れていますが、初期のJSSFではあまりそのような活動はありませんでした。2007年、「国際的なチームで科学的な学びでの協働作業を経験させたい」との思いから、Science Zoneと名付けた、研究者による講義と与えられた課題に取り組むグループワークを組み合わせた企画を始め、この活動が生徒たちに様々な気づきや経験を与えることができると確信し、現在に至ります。JSSF2022では大学の先生方や企業の研究者の方々、海外参加校の先生にお世話になったり、本校理科教員が企画したりして、以下の6つの多彩なScience Zoneが展開されました。

 [Z-1] Olfaction: Understanding Molecular Mechanisms and Invention of Novel Masking Fragrance(嗅覚:分子機構の解明と新しいマスキング香料の開発)
 [Z-2] Let’s Draw Electronics Circuits Using Circuits Marker(サーキットマーカーで電子回路を描こう)
 [Z-3] Engineering is fun! (工学は楽しい!)
 [Z-4] Can robots understand human thoughts and feelings? (ロボットは人の気持ちを理解できるのか?)
 [Z-5] Enzyme Kinetics - Find the Km Values of Enzymes(酵素反応-酵素のKm値を求めよう)
 [Z-6] Design of an Aseismatic Structure(耐震構造の設計) 

 午後からはいよいよフィナーレです。Day 3での文化交流に引き続き最終日にはステージでの文化発表が行われました。ハワイのフラ、台湾の民族楽器の演奏、イギリス英語の紹介、タイボクシング、ネパールやインドの歌やダンス、イランの伝統衣装紹介など、色とりどりのパフォーマンスが披露されました。大勢の参加者が舞台に上がって一緒にダンスを楽しむシーンなどもあり、高校生ならではのパワーがみなぎる時間でした。

 続いて行われた閉会式では、本校校長より学校代表生徒一人一人に修了証が手渡され、その生徒たちによる5日間を振り返るスピーチがありました。涙・感動・感謝のあふれる言葉に、いよいよ終わってしまうという寂しさとともに、ホール全体が一層温かい雰囲気に包まれました。

 その後、生徒実行委員長の鈴木陽太さんから、閉会の挨拶がありました。「こんな素晴らしい5日間を過ごせた私達は、本当に恵まれています。しかし、残念ながら私達の住む社会には、多くの問題があります。このような経験をして多くの仲間を作った私達は、それらの解決に向けて努力する責任があると感じています。そして、皆さんとならそれらを解決していけると思っています。 また、皆さんと会える日を楽しみにしています。もしかしたら、将来、共通の思いを持って一緒に仕事をする仲間になる人達もいるかもしれませんね。素晴らしいネットワークを大切にしたいです。 “Rekindle the fire, Light up our future.” ここで燃やした炎をいつまでも忘れずに、ここにいる全員で素晴らしい未来を照らしましょう」の言葉とともに締めくくりました。

 本当に最後の活動となったのは、Farewell Partyです。本校吹奏楽部の演奏や軽快な音楽に載せて、思い思いに写真を撮り合ったり、感謝の言葉を述べたりして過ごしました。JSSFの記念品として作成したロゴ入りのバッグにそれぞれの名前をサインをしあう時間も設けました。楽しい時間の後、本校生が正門まで花道を作って、参加者の皆さんを見送りました。

 世界は思ったよりもずっと広く、そしてずっと小さいのだと感じた参加者たちは、近い将来の再会を誓って別れました。

news_221122_7