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【SSH】タイで行われたサイエンスフェアに本校から6名が参加

2023.02.28

 2023年2月13(月)~16日(木)の4日間、タイにある本校の教育提携校であるMahidol Wittayanusorn School(MWIT)で、Thailand International Science Fair 2023 (TISF2023)が行われました。本校から、高校3年生1名、高校2年生3名、高校1年生2名の計6名が参加しました。このTISFは隔年で行われている高校生のための国際的なサイエンスフェアです。コロナ禍のため、一昨年はオンラインで実施されましたが、2019年以来、4年ぶりの対面での開催となりました。海外11カ国16校、タイ国内24校から153名の高校生が集いました。研究発表など一部の企画はハイブリッドで行われ、海外8国9校17名の生徒がオンラインで参加しました。

 フェアの主催校であるMWITはタイ屈指の理数英才校です。本校は2004年にオーストラリアでMWITに出会い、このフェアが初めて開催された2005年から参加し、また2006年からはMWITと交換研修を始め、19年間の長きにわたり、生徒同士の科学交流を通じて強く深い友情関係を保ってきました。コロナ禍を経た4年ぶりのMWITへの訪問でもあり、大変温かく歓迎していただきました。

 初日の開会式はタイのSirindhorn王女様がご臨席され、厳重な警備のもとで開催されました。午後にはポスター発表が行われ、本校からは高校2年生の2名がそれぞれ「Olfactory and Influences on Behavior in Drosophila」と「The Influences of pH on Flower Protoplasm」の2本の研究発表を行いました。計3時間の発表の間、切れ目なく聴衆が訪れ、多くの海外生に自分たちがこの1年間熱心に研究してきた成果を発表することができ、充実した時間になりました。

 4日間、研究発表のほかに、国を超えたチームでのモノづくりやディスカッション、科科学研究機関であるNSTDAへの訪問など、多くの企画が組まれました。また、タイの様々な文化に触れることもできました。初めての場所で、新しいことに挑戦することで、参加生徒たちは自分たちの視野を広げ、また新たな課題を見つけたことと思います。本校にとっても、コロナ禍を経て始動した新しい国際科学教育におけるネットワークをさらに強固なものにするとともに、長年築かれてきたMWITとの大切な友情関係を再確認する素晴らしい機会となりました。

【参加生徒感想(抜粋)】
  • 今回参加させていただいたTISFではさまざまな場面で自分の成長を感じることができました。英語面では、前まで入っていけなかった海外生の会話に混ざることができ、研究発表では、これまで見てきた発表を参考に自分の発表スタイルを確立することができました。しかし、科学分野の活動や海外生の研究を理解するのは難しく、日常会話では使われない科学の英語をもっと学ぶ必要があると感じました。今回の活動を通して人との繋がりの輪が広がっていると感じられたので、それらを大切にこれからも活躍していきたいです。
  • 初めての海外研修で、さらに初めてのサイエンスフェアへの参加だったので行く前は様々な不安がありましたが、実際には学びや楽しみの多い大切な経験となりました。自分が元々興味を持っていた分野以外にも、自分の研究にも繋がる興味深いものが多かったです。参加しなければ出会えなかった人達と出会い、友達になるという経験はとても貴重で、これからの大きな自信などに繋がりました。本当に参加することができて良かったです。
  • TISFを通して、たくさんのものを得ることができました。海外生が私の研究発表について様々な質問をしてくれたり、一緒にディスカッションをすることができたりと、とても有意義な科学交流の時間を過ごすことができました。さらに、このScience Fairを通して、海外のネットワークを広げることができました。海外生と共にさまざまなアクティビティに参加することで、仲良くなり、国を越えたかけがえのない友達を、世界中に作ることができました。この機会で得た友達を、一生大切にしていきたいです。そして、TISFで学んだことを、私のこれからの研究や国際交流に活かしたいと思います。
  • このTISFで発表された研究の中で、特に重金属を識別する機械の研究や惑星の動作をシミュレートするなどの研究は、今後私の実験でどのように機械を組み込んでいくか、を考える上でとても参考になりました。それだけでなく、その場の雰囲気で突然開催される遊びやダンスに勇気を持って参加することでおじけずに目立つ勇気を持つことができました。そして今後の大きな目標として、周りの人々を笑わせることによりその場の雰囲気を自分が良くしたり、自分が中心となって活動を向上させることを目指します。
  • 高校最後のイベントとしてこのフェアに参加させていただくことができました。私は高校3年間で日本人同士の中でリーダーシップを発揮できる場は数多くあり、そんな自分は少しだけ充実感を持っていました。しかし今回のフェアでその気持ちはひっくり返され、将来自分は国際舞台でもリーダーシップを発揮できるようになりたいと思うことができました。海外生は本当に賢く、まだまだ対等に話すことや議論することは難しいと感じますが、今後の人生のどこかで国際的な場所で自分がリーダーとなり、活躍できるようにこれから頑張っていきたいと思えるようになりました!高校3年間の間にできた世界中の友達とこれからもずっと繋がって、将来に向かって頑張っていきたいと思います!
  • 今回初めて他校のサイエンスフェアに参加しました。JSSFの参考にしようと思います。フェア中は積極的に海外生と行動することができたので、英語を使い、有意義に過ごすことができました。課題研究に力を入れて海外で研究発表できるよう、研究をがんばろうと、世界中の研究を見てより強く思いました。
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